9thコンサート演奏曲紹介⑪ Dirait-on
(前回記事はこちら)
前回の「Contre Qui, Rose」と同じ『薔薇の歌』よりもう1曲演奏します!
Dirait-on(Morten Lauridsen)
邦題:人は言うだろう
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Abandon entouré d’abandon,
tendresse touchant aux tendresses…
C’est ton intérieur qui sans cesse
se caresse, dirait-on ;
se caresse en soi-même,
par sa propre clarté éclairé.
Ainsi tu inventes le thème
du Narcisse exaucé.
おのれをゆだねきったものが おのれをゆだねきったものに囲まれ
やさしい柔らかさが やさしい柔らかさにふれている.....
それはまるでおまえの内部が
たえずおのれを愛撫しているかのよう
おのれをいつくしみ愛撫しているのだ おのれのうちで
みずからの光に照らしかえされて
こうしておまえは作り出す
願いがかなえられたナルシス という主題を
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この詩で描枯れているのは、自らの美しさに満たされ、自分自身を慈しむ薔薇の姿です。
ギリシャ神話の美少年ナルシス(ナルキッソス)は、水面に映る自分に恋をして悲劇を迎えますが、
この詩に登場する薔薇は、自らの光で自分を照らし、幸福の中に咲き誇ります。
誰かに依存するのではなく、自分自身を肯定して生きる。
そんな自立した美しさと、満ち足りた喜びが表現されています。
ローリゼンは、この詩にどこか懐かしく、陽だまりのような温かいメロディを授けました。
ピアノが奏でる穏やかなリズムは、優しく揺れる薔薇の花を連想させ、
その上で重なる合唱のハーモニーは、花びらが幾重にも重なり合うような豊かさを持っています。
今回演奏する楽曲の中でも一際あたたかく、スッと身体に染み入ってくる美しいサウンドを
ぜひ会場で体感ください!!
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