リケジョとミニッツ(教育サポート)
『理系女子』、略してリケジョという言葉が定着してきた昨今。リケジョとは理系の女子社員や女性の研究者はもとより、理系の女子学生やその進路を目指す女子中高生のことを指すが、現在、各自治体や大学、さらには民間企業で理系女子を支援する動きが広がりをみせてきている。そして、現在の理系女子人気を物語るかのように“子どもの成長を応援するエンジニア養成アカデミー”として、2018年に発足したミニッツモータースポーツアカデミーでも女子の参加者はかなりの数にのぼる。今回登場いただいた中学2年生の荒木美有さんもそのうちのひとりだが、そんな美有さんがミニッツカップ2018 ファイナルチャンピオンシップに参加するために鹿児島県から上京。ミニッツを始めてまだ約半年という美有さんに、ミニッツの楽しさや魅力について訊ねてみた。
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インタビュー荒木美有さん、麻友さん(お母さん)
美有さんがミニッツと出会ったのは、2018年7月に鹿児島県薩摩川内市で開催された『わくわく お仕事博覧会』。その時に京商・石川博義の講演会にたまたま参加し、抽選でミニッツが当たったことが始まりだった。
「ミニッツをもらった後、箱を開けて外側をひととおり見てみたのですが、本物のクルマと同じようなつくりがスゴい、というのが第一印象でした。それと、走らせる前に手に持った時、すごく軽かったので走らせている途中で浮いたりしないのかなとも思いましたが、カーブとかでもしっかり走っていて簡単に倒れないことにもビックリしました。
私はもともとロボットにとても興味がありますし、学校の理科の授業でもいろいろな機械部品を使って実験することが好きですが、それに通じるものがミニッツにもあるのではないかと感じました」
昨年までは空手を習っていたという美有さん。その実力はかなりのもので、黒帯を取得して全国大会にも参加した経歴があるほど。しかし、美有さんが目標としていた全国大会の開催がなくなり、空手に気持ちが入らない日々が続いていた。そんな時に出会ったのが、ミニッツだった。「空手の全国大会では、いろいろな人に出会えたことがうれしかったようです」と語るのは、お母さんの麻友さん。ミニッツでもファイナルチャンピオンシップという全国大会があることを知り、美有さんはすぐに参加を決めたという。
「空手の全国大会ではうまい人や強い人と知り合いになり、いろいろな人とコミュニケーションを図ることが、自分にとってすごく財産になりました。空手は個人種目ですが、たまにすごく不安になることがあるんです。でも、そんな時にライバルでもある他の支部の友達と励ましあうことによって本気でぶつかりあうことができましたし、自分の強さにもなりました。
だから、ミニッツカップでも全国大会があると聞いた時、すぐに“出たい!”と思ったんです。空手の全国大会と同じようなことが、ミニッツの世界でもあるんじゃないかって。ミニッツの世界でも上手な人とたくさん知り合って、その世界観を見てみたかったんです」
美有さんには、ミニッツでもうひとつチャレンジしてみたいことあるという。それは、ボディペイントだ。
「ミニッツでは操縦よりも構造やメカニズムに興味がありますが、自分でボディペイントもしてみたいんです。今よりももっと上手になったら、ミニッツのボディに描いてみたいと思っています。それをいろいろな人に見てもらって、“わぁ、キレイ!”って言ってもらうのが私の夢です(笑)。
今回、ファイナルチャンピオンシップに参加してスゴいなぁって思ったのは、着ている服とボディのカラーリングを合わせている人がいたことです。他にも、ライトがピカピカ光っていたりして、すごくコダワリを感じました。いろいろなクルマが走っているから、マーシャルをしている時もすごく楽しめました。あと、みんなで走らせるのが楽しいということもファイナルチャンピオンシップに参加して強く感じました。だから、来年も来たいと思います!」
今回の上京ではファイナルチャンピオンシップの参加だけでなく、ミニッツモータースポーツアカデミーの一環として特別に京商本社の見学も行った美有さん。京商スタッフが行った会社説明では気になったところをノートにメモしたり、質問をしたりと意欲的に学ぼうとする姿勢が印象的だった。それだけに、美有さんにとって今回の上京は非常に充実した時間だったに違いないだろうが、お母さんの麻友さんはどのように感じたのだろうか?
「空手に代わる“夢中になれるもの”としてミニッツをゼロから始めることに興味をもってくれたこと、一生懸命やっていこうとしていることは、親として素直によかったと思います。ミニッツでは走らせることよりも構造やメカニズムに興味があるようですが、この子にはすごく合っているんじゃないかとも思っています。
今回の会社見学では、私自身も京商さんの組織化されたものを見てみたかったですし(笑)、ファイナルチャンピオンシップの会場である日産も日本の最先端をいくグローバル企業ですので、そういうものを子どもに見てもらいたいですし、そういう機会を親として提供していきたいですね。京商の会社説明を聞いている美有がすごく楽しそうだったので、やっぱりこういう機会は重要なんだなと、あらためて痛感しました」
今回の京商本社の見学とミニッツカップ2018 ファイナルチャンピオンシップの参加が、美有さんの今後の人生に影響を与える出来事のひとつになるのであれば--京商にとっても、これ以上うれしいことはない。