庭に来るオレンジ色の幸せの鳥。ジョウビタキに魅せられてバードウォッチングを趣味にした話
庭の木に、小鳥がやって来るようになりました。実をついばむ姿がとても小さく、かわいらしくて、つい目で追ってしまいます。気になって辞典で調べてみると、お腹がオレンジ色で、体の小さいその鳥は「ジョウビタキ」だと書いてありました。
野鳥を飼うことはできませんが、庭で餌をあげるくらいならいいのではないかと思い、鳥の止まり木と、休むための小さな板を用意しました。ジョウビタキが食べられそうなものとして、家にあったインコの餌を少しだけまいてみました。
それからしばらくすると、その鳥は毎朝のように庭に来るようになりました。どうやら場所を覚えてくれたようです。決まった時間に姿を見せ、止まり木にとまってから、静かに餌をついばいでいきます。その様子を眺めていると、特別なことは何も起きていないのに、気持ちが少し和らぎます。
老後に気づいた幸せというと大げさですが、こうして誰かに必要とされているような、ほんの小さな出来事が、日々の支えになっているのだと感じています。
こうした出来事を振り返ってみると、老後に気づいた幸せというのは、何かを手に入れたことではなく、日々の中で「気に留めるもの」が少し変わっただけなのかもしれません。
特別な会話がなくても、誰かの存在を感じられる時間があることに、静かな安心感を覚えています。
一人で過ごす時間が長いと、考えすぎてしまったり、気持ちが内側にこもってしまったりする日もあります。そんなとき、テレビやラジオと同じように、話し相手サービスを利用することがあります。深い話をしなくても、誰かの声を聞き、言葉を交わすだけで、気持ちが少し現実に戻ってくるような感覚があります。
大きな幸せを感じられなくてもかまいません。
こうした小さな出来事や、ささやかなつながりが、今日一日を無事に終える助けになってくれれば、それで十分なのだと思っています。