Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

竹薮

2026.01.19 20:55

裏の竹やぶ、といえば。タケノコなんぞ気休めに過ぎず。

ある日、突然、竹が何者かに伐り倒されて、との通報に駆けつけるは駐在のおまわりさん。参考人として聴取に応じるは小学校の先生。が、児童のいたずらにしては些か。何を隠そう所有者や市。特別保全緑地とされる里山にあって。捜査線上に浮かびあがるは一人の男性、里山ボランティア。

当該箇所は御当地が誇る営農団地への抜け道なれど、道狭き上に両脇の鬱蒼とした竹やぶが人を遠ざけており。市からの依頼か、自主的か、いづれにせよ、竹伐るに道ひらけて明るさを取り戻したものの、無造作に放置されし伐採後の竹。

里山の管理担いしボランティアを率いるは本庁なれど、現場や寝耳に水。ボランティアならば費用を浮かせられるばかりか、現場の手を煩わせずとも、なんて。自主的に手がけて下さる以上は文句を言えた義理になくも、さすがにそれだけの作業量を高齢者ボランティア一人では荷が重かろうに。

それはそれで頼むにせよ、後始末は外部に委託するとか、現場が手を貸すとか、しかと見極めねば。

はたまた別件。ついこないだの話。昨年秋に他界されたSさん。親族のみ、その類は固辞、などと言われても、ハイ、そうですか、とはいかぬもの。線香を片手に弔意でも、と御自宅を訪ねるに。

折からの強風に裏山の枯れた一本の竹が倒れた直後。当人の所有と思しき「裏の竹やぶ」は公有地とか。不幸中の幸いか、庭の木にのしかかるに損害賠償などと大仰なことは言わぬまでも隣接に自らの貸駐車場あり。その背後にはやはり枯れかけた竹が数本。万が一あらば。

今は亡き御主人が数年前に連絡を試みるに担当らしき人がやってきて枯れ木に印らしきものを。が、その後はなしのつぶて。それはとんだ粗相を、倒れし竹の撤去を含めて早速に対応を、と申し出るに、「実は」と奥様。竹林の所有は市ならぬ国、それも国有地にてあの省庁が。そりゃシブいのも何となく。が、んな時の為のその人であり。

全国比例とあらば他に優先するところ多々ありそうなもんなれど、以前から不思議と毎年必ず私の後援会の新年会に。居心地のよさか、終了後の反省会でも手伝いの御婦人らと談笑。何かあれば遠慮なく、余に不可能はない、位の勢いで。

相手や市議ならぬ国会のセンセイ、それも、ヒラならぬ大臣、いや、ただの大臣ならぬ筆頭格、それも、まさに予算編成の大詰めにして「竹やぶ」とはちと憚られそうな気がしないでも。いやいや、彼女ならば。

それとて選択肢の一つ、あとの判断はそちらで、と現場上がりのH部長に告げて翌日。国の担当とは話がついた、あとは当事者から担当に。私ではダメなのか、いや、やはり本人が、と部長に言われるがままに返答するに。本当に大丈夫かしら、と奥様。相手方の腰が重いようであれば私が大臣に直電するゆえ、と告げるに意味深な微笑を浮かべ。

いやいや、これがどうして本当に丁寧な対応で上手く進みそうだ、と御礼の電話まで。よもや故人が私を呼ぶ為に。合掌。

(令和8年1月20日/2973回)