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Lacurie maison hygge notes      Lákura chapter4

retour

2019.03.07 06:47

この街の光も

この街の色彩も

気づいたの自由は

私の腕の中にある


ふと当時今井美樹さんが歌っていたretourという歌の歌詞の一部を思い出した。

29年前のちょうどこの時期の今日みたいなお天気の日。静かで晴れていてキリリと寒い日。

新生活、そして、音楽にどっぷり浸かることのできる喜びに胸踊った3月。 

高校時代最後のピアノレッスンの帰り道私はこの曲を、ウォークマン(笑)で聴いて歩いていた。



あなた!大変!!指の形から直さなくちゃならないわ!!私のところへいらっしゃい。

高校1年の時、可能性のある優秀な人しか習えないと思っていた先生の元へ通うことになった。言い方は悪いが拾ってもらったという状態だ。


あなた、ピアノの試験はどんな服装で受けるの?

え?制服じゃないんですか?

あんな窮屈なもの弾きにくいじゃない。私服でいらっしゃいよ。

いたずらっぽく笑う。


ねぇ。あなたが作ってくれたお花のリースが私とっても気に入っていて、皆んなに見せてるの。

少女のように笑う。


ここの和声はね…あ…あなたは多分動物的勘でわかっているから大丈夫ね。

くすくすっとからかったように笑う。


なんで美味しいの!!野菜がシャキシャキしているわね!!これはどうやって作っているの?

大きなワンプレートを目の前にして、好奇心でいっぱいの笑顔を見せてくれた。


色んな方から電話をいただいたり、あなたのことを新聞で読んで私とっても嬉しかったの。本当によく頑張っていてえらいと思うわ。なんとも照れくさいのだけれど先生は真顔なのだ。


ねえ。モーツァルトってね、勉強していくと、ピアノ曲もオペラだと思うのよ。

先生!その話もっと聞きたい!!

先生はとても勉強家だった。


ある時の、レッスンは、4時に行って10時に先生の家を出た。食べ物の話、音楽の話、子供の話、学校の話、挑戦することの話、そして、モーツァルトの話。

話は尽きなくて、いつも楽しく、そして、ためになった。


私の、音楽人生を変えた人。

私に、ピアノの弾き方から教えてくださった人。

ピアノを再びはじめた私を応援してくださった人。

食いしん坊でお茶目で、ユーモアがあっていつでも真面目にピアノと向き合っていて、優しかった人。


高岡立子先生。先生が旅立ってしまって、二週間が過ぎた。

心から尊敬していた大好きな先生。

先生に教えていただいた数々のものを、思い出し復習。沢山のありがとうを胸に今日も練習。