1月句会
2026.01.23 08:00
きゃさりん
① 初雪に黒髪濡らし彼を待つ
② 露天湯に冬満月が満々と
③ 霜が溶け石の狭間に湧き清水
④ 星あかり森にまぎれた万葉集
石原とつき
⑤ 頭の中のニュートリノ産声うんざり鈴ずらり
⑥ きつねのお面のこっとんごっとんひょっこりだぁれだ
⑦ とんぼなめがねにおとりかねがねリズム水色
⑧ モナコなもなかにまさかおさかなあるかなおひめさま
平林吉明
⑨ 焼きたてのパンと子供のお母さん
⑩ 美しい絵画のタイトル「しなないために」
⑪ 自ら逝った着信音
⑫ 叢の窓から逃げられない眼差し
石川聡
⑬ 掴めない風と死暮れる
⑭ 線香じっと灰になるいっぽん
⑮ うすい陽ざし枇杷の花おしまい
⑯ 紅い梅まだまだ散らない駅へのみち
山口桃葉
⑰ 落つ、落つ落つ…一本道の椿落つ
⑱ 春3ばんLINEはこまめに見ますから
⑲ 下弦の月をそっと置く
⑳ マイクロフォンのテスト中しめ縄が軋んでる
叶裕
㉑ 椿に雪おもたいかおもたいか
㉒ 寒紅の皿たおやかに古びたる
㉓ 陽だまりにつららの先のゆるくなる
㉔ しんしんと夜の染み出す潜望鏡
草の耳彦
㉕ もうだめかゆきくだりてむぎのびる
㉖ おちこんでシミズアタタカヲフクム寝入りばな
㉗ 鬼は去るもう居ぬかとキジハジメテナク
㉘ みたことはフキノハナサクないけれど
大川崇譜
㉙ 古箪笥の匂い似て蝋梅みそかを綴じる
㉚ 愛媛果試第28号もういくつかねると
㉛ 花ダメなんだって叔母の見舞いに櫛を買う
木野清瀬
㉜ 雪高く俺様シリウスべっかべか
㉝ りばいばる映画みたい小春日だけ家族
㉞ 冬すみれ道連れは嫌よ
㉟ シウマイ弁当四角いまま食べる雪の日