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第32回山結びレポート(2026年1月17日)

2026.01.20 05:03

新年最初の山結びは、年末に続き春かと思うくらいの暖かさの中で開催されました。今回も遠方の方が多く、福岡県内のみならず沖縄・別府・山口・愛知から初参加の方が来られました。


まずは、宮地山山頂を目指しながら途中で落ち葉拾いをします。山結びでは、山にある素材を使い整備をしていきます。この落ち葉を何に使うかというと、山の土壌改善用の素材になります。落ち葉を土と混ぜることで微生物が枯葉を分解し、柔らかくエネルギーのある土になります。その作業を山の各所で行うことで、乾燥した山に潤いと栄養を与えることができます。


山の中を見渡すと、枝打ちされていない木が多く、日の光が入りにくい場所がたくさんあります。枝葉で光が遮られるということは、雨や風も入ってきにくい空間になってしまい、下草や若木の成長が阻害されてしまいます。


林業が盛んだったころは山は手入れされており、適切な間伐で光も風も入る快適な空間でしたが、人が山に入らなくなってからは木々は密集し枝葉は伸び放題です。一度人が手を入れた山は原生林には戻りません。不自然な自然になってしまいます。


山頂では「落ち葉ダム」で地面に水が浸透する仕組みを作ります。落ち葉ダムとは、貫通ドライバーやハンドスコップで地面を堀り、掘った穴に落ち葉を詰めて、雨水が貯まる小さなダムを作る仕組みです。


落ち葉ダムを作ることで、硬く水を弾いてしまう地表面の下へ雨水が浸透し、山の保水になります。また、雨水の流れ方を考えて、それに沿った場所に落ち葉ダムを作ることで、豪雨時など雨の勢いが強い時などに雨水の流れが緩やかになり、斜面での土砂が流れていくのも防いでくれます。


落ち葉ダムは、庭先などで地面が硬くなり水を弾いてしまう場所などの排水や保水にも使えるのでぜひ試してみてください。誰でにでもできる簡単な仕組みです。


中腹でお昼を食べて、午後からは竹やぶの整備です。

ひたすら竹を切って切って切りまくります。参加者のみなさんも黙々と作業しています。大きく伸びた竹を切り倒して、枝葉を落として、適切な長さに切っていく作業は大変ですが、意外とストレス発散になりますよ。

切ったら切った分、目に見て場所が開けて来るので、どんどん奥までやりたくなります。「あっ、あそこ!」って感じで気になる場所が見つかり、いつまでもやってしまいます。刈り尽くすまでエンドレス。


あと、切って放って置くのではなく、ボサ置きをすることで、先ほどの枯葉ダム同様に雨水の水流を緩やかにしてくれたり、地面への雨水の浸透・保水、土砂を堰き止めてくれたりする効果が出ます。


ボサ置きの仕方は簡単です。ボサ置きをする場所を段切りし(階段のように水平・垂直に整える)、杭を打って竹を杭に引っかかるように横に置いていきます。竹と竹の隙間にツルや竹の枝葉などを絡ませていき、竹が崩れないように1つの塊にしていきます。詳しくは山結びに参加して実際にやってみてください。


切った竹の根元に残る部分は、貫通ドライバーで節を抜き雨水がたまらないようにします。節を抜いておかないと雨水がたまり藪蚊の発生源になります。竹の根を鍬で切っておけば竹が弱るので広がることも防げます。


竹林の整備は切って終わりではなく、ちょっとした手間をかけることで数年先の状況が変わってきます。切って放置しておくだけでは、荒廃した感じが否めないし、また竹は成長しますし、藪蚊も増えます。きちんと整備して気持ちの良い空間にしたいですね。


次回の第33回山結びは2月21日(土)です。

さすがに2月は寒くなると思うので防寒をお忘れなく。

みなさんのご参加お待ちしております。


詳しくは山結びウェブサイトへ↓