2026年、水ぼうそうが静かに流行中?
〜2回打ってもかかる「ブレイクスルー水痘」を知っていますか〜
2026年1月。 神奈川県藤沢市や北海道後志地方で、水痘(みずぼうそう)の流行注意報が相次いで出ました。 「え、水ぼうそうって、もうワクチンでほとんど見なくなった病気じゃないの?」 そう思った方も多いかもしれません。
実際、現在は1歳から3歳までに2回の定期接種が行われ、昔に比べて患者数は大きく減っています。 それでも今、医療現場でじわじわ目にするのが 「ブレイクスルー水痘」です。
ブレイクスルー水痘って何?
簡単に言うと、 ワクチンを2回打っているのにかかる水ぼうそう のこと。
ワクチンは「重症化を防ぐ力」はとても強いのですが、 感染そのものを100%防ぐわけではありません。 そのため、接種から42日以上たって発症するケースがあり、 これを医学的に「breakthrough varicella」と呼びます。
特徴はというと…
* 発熱がほとんどない
* 発疹が少ない
* 水ぶくれが目立たず、虫刺されみたい 正直、見逃されやすいんです。
軽い=うつらない、ではない ここが一番の落とし穴。
「熱もないし、ポツっとした発疹が少しだけ。 まあ大丈夫でしょ」 …と思ってしまいがちですが、 ブレイクスルー水痘でも感染力はあります。
特に発疹が多い場合は、 ワクチン未接種の水痘と同程度にうつすことも分かっています。
つまり、 軽症だから安心、ではないのです。
家庭でできる3つのチェックポイント
流行期だからこそ、意識してほしいことはこの3つ。
① 母子手帳で「2回接種」を確認
意外と「1回で止まっていた」ケースもあります。 未完了なら、早めの接種を。
② 流行地域+水疱を見つけたら登校は控える
受診前に医療機関へ電話連絡を。 待合室で広げないための大切な一歩です。
③ 妊婦さん・免疫不全の方がいる家庭は要注意
接触後の対応は状況次第で変わります。 ワクチンの緊急接種か、免疫グロブリンや抗ウイルス薬か。 自己判断せず、早めに医師へ相談を。
さいごに: 「軽い発疹」を、軽く見ないで 水ぼうそうは、 「重くなりにくい病気」にはなりました。でも、 「なくなった病気」ではありません。
特に今の流行は、
・発疹が少ない
・元気そう
・気づかれにくい そんな形で、静かに広がります。
流行期こそ、 「これくらいなら大丈夫かな?」を 「もしかして?」に変えること。 それが、 自分の子どもを守り、 周りの大切な人を守ることにつながります。 ちょっとした違和感を、 見過ごさないでいきましょう。