マドリッド コレクションにGolden Age再来か|MBFWM.1
【高級ファッション ニュース】 平成二十八年二月十八日から二十三日の間、西・マドリッドで『The 63rd Mercedes-Benz Fashion Week Madrid』が開催され、四十三ブランドが来季秋冬のショーを行った。日本でも高所得者・富裕層の女性の間で浸透しつつある「Desigual」等を要するのがマドリッド コレクションで、欧州の中でもパワーがあるエリアだ。前回の第六十二回は来場者が五万人を超え、前年比で一割増となっていた。
FPhimeが厳選し、二日目(但しキャットウォーク ショウとしては初日。)から三ブランド。まずはドレスに強い「JUANJO OLIVA」。来季はロシア柄や日本的、中国的な図画を用い、各種のシルク遣いにスペイン各メディアは賞賛した。特にルック毎の重さと軽やかさのギャップが印象的だ。まるで冬の寒い外からパーティ会場に入ってコートを脱いだ様に、厳かさと華やかさを表現した。「TELVA」でショウの動画を確認できる。
次はスペインの女性らしい色気を漂わせた、ヴェネズエラ生まれのデザイナ「HANNIBAL LAGUNA」。日本では比較的、靴でこのブランドを知っているユーザもいるだろう。来季は正にドレスコード“Deluxe”。圧倒的な豪奢な雰囲気をドレスとシューズで魅せつけた。デザイナ本人は実験と伝統を混ぜたとコメントしている。
金・白金・黒、そして赤ではなく朱。黒以外は力強く輝き、黒は優しい反射を含ませた。特に金は二種あり、重厚感の強い黄金とホワイトゴールドよりなそれに分かれた。「Las Provincias」のInstagramでルックを確認できる。
最後はヴァレンシア出身のデザイナ「Francis Montesinos」。彼のセンスは「National Ballet of Cuba」のワールドプレミアのバレエ「白鳥の湖」の衣装を担当した際に拓いた。現地メディアは紛れもなく、彼がスペインのファッション界を引いていると賞賛。メンズを織り交ぜながらのショウとなり、ドレスはウォーキング時にさざ波を打っているかの様なルックで、ニットや光沢の強いベルベット、ジャカードが散見された。
モデル達のメイクとヘアスタイルも統一されており、深いスモーキーな目と強めな赤の口元、やや乱れてるショートボブで退廃感の中に生を入れていた。尚、地元メディアはBulky designs(かさ張った感じのデザイン)をアート性が高いと評価していた。ルックは「Zeleb」で確認できる。
画像:Getty Images