白隠禅師の禅画に触れる
「布袋袋上りたかる所」(白隠慧鶴・画讃)<安洞院蔵>
なんとも緩くて力が抜ける布袋様の表情、白隠禅師がよく描いていた布袋様です。本日は写経会にて白隠禅師のエピソードについての法話に触れ、その後は実際に白隠禅師のお軸を鑑賞しました。
本日の写経会は雪のため欠席も多く、いつもいっぱいになっている座敷は広々とゆったり着席していただきました。借景で見える雪景色がまたなんともいえず美しいです。寒そうですが、ペアガラスに交換したサッシのおかげで室内はぽかぽかと春のような暖かさです。
雪の中の本堂もきれいですね。
人数も少なかったので、8名用の小さな部屋にて茶話会となりました。こちらも床暖房があるので常夏の暖かさです。
せっかく雪の中にお参りいただいた方々のために、お正月のおめでたい時期に虫干しも兼ねて白隠禅師のお軸でお迎えさせていただきました。
こちらの図録は、2012年に渋谷のBunkamuraミュージアムにて開催された「白隠展」の時のものです。
白隠禅師以外にも絵を描いた画僧はたくさんいますが、白隠さんワールドといいますか、柔らかさや繊細さ、時に自由闊達なシンプルで力強い世界観に魅了される人は少なくありません。かくいう住職も、以前から白隠禅師の書画は機会があれば必ず見に行っていたものでした。
図録の冒頭にもあるとおり、画僧であり宗教家でもあり、禅の世界観を墨蹟や禅画を通して人々に伝えたのが白隠禅師です。宗派は臨済宗。私たち曹洞宗でも少し前の時代には、達磨の作品が印象的な風外慧薫(1568-1654)などの画僧もおられました。今で言うアーティストのようなお坊様がただったのでしょう。
安洞院の写経会では、このような形で法話や写経を体験していただいた後、境内のご紹介や書画墨蹟などを味わう茶話会を行うこともあります。天気がよければお盆にお茶を乗せて、外のベンチでお楽しみいただくことも可能です。茶話会は自由参加ですので、一人でゆっくりしたい方などはお好きな場所でお休みください。
今年も2月以降、写経会は継続して行います。
詳しくは安洞院のホームページの文化講座のページをブックマークしていただき、予定をチェックしてみてください。(下にリンクを載せておきます)
寒波が到来して寒いひが続くと、体も心も緊張感で凝り固まってしまうものです。白隠禅師の布袋様のように、ゆるゆると力を抜いてみるのも時に大切ですね。
本日ご参加の皆様、ありがとうございました。
住職