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テマヒマ

習作

2026.01.23 11:24

こんばんは。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して健やかな暮らしを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


一昨日のことですが、月イチで参加してます兵庫県民芸協会の読書会でした。先月に続き今回もテマヒマを会場にご利用頂きました。


新編•民藝四十年から今回の課題論考は「藍絵の猪口」。

テマヒマでも蕎麦猪口は、その名の通り蕎麦のつけ汁を入れる器としてだけで無く、コーヒーやお茶を飲んだり、ヨーグルトや納豆など小鉢として使ったり、多用性があって、また模様も多様(柳宗悦の言葉を借りれば”衣裳持ち“)で、人気です。柳は猪口を旅行好きと擬人化して表現してますが、朝鮮から日本に入り全国津々浦々に広がって作られています。


猪口が、朝鮮の言葉を語源としていることを初めて知りましたが、ここで述べられている(蕎麦)猪口は、これまで読んできたような分業、伝統、他力、無名性、など民藝の特徴を持ち合わせていますし、テマヒマでよく言う現代的モノサシで言えば寛容さも感じます。

作り手の方がご参加頂いてることで、モノ作りの解像度が上がって、対話も深まります。真っ白で無い磁器ほど絵付けされてるという話はなるほどなと思ったり。


個人的には

「物がよければ、物で語りたい」

という一言が気になりました。文脈的には有名無名とか関係無くモノが重要ということなのですが、何年か前にgraf の服部さんがトークイベントで話されてたのを思い出しました。

マーケティング•ブランディング的な意味合いで、モノの背景にあるストーリー(物語)を語るということがあり、それも一面大切だとは思いますが、それが前に立ち過ぎているのでは?モノ自体が自然と語ってくれることがメインであり、そこに目を向け(直観?)、耳を傾け、感じることこそが肝要かと思います。


小説「グロリアソサエテ」(朝井まかて)を最近読んだことで、柳宗悦がより人間味を持って感じられるようになったこともちょっとした変化でした。


ここまでがSNSにアップした内容でした。ちょっとブログ寄りの長さで、ブログ向き?とも思ったので(正直SNSとブログの使い分けも最近迷ってます・・・)ブログにも転載しました。


ここから追記なのですが・・・


今回の読書会に、昨年テマヒマでミニ個展を開催して頂いた磁器の作り手の深田緑葉さんが初参加下さいました。今回のテーマともドンピシャで、土や釉薬のこと、砥部の修業時代のことなどをお話下さったことで、とても理解が深まりました。読書会に関連して、深田さんが修業時代、先輩からの習わしで一日二時間読書するという習慣があったと仰っていました。それは深田さんのいた窯元だけでなく、富本系のところは皆そうだったと。


ここで言う富本系というのは、富本憲吉のこと、冨本憲吉の系譜ということですが、富本と言えば「模様から模様を造らず」という言葉を遺したことで有名で、読書の習慣ということまでその考え方から繋がっていることに感動さえしながら聞いていました。読書も直接的に陶芸の本という意味ではなく、寧ろそうでない方が良いと言われてたそうです。


テマヒマの場合、民藝のことを発酵から、発酵のことを民藝から、考えたりもしますし、民藝や発酵から他に置き換えたりしています、その逆もまたしかり。そういう意味では「模様から模様を造らず」という言葉をまた別に置き換えたり、捉え直したりしているとも言えます。


メイン画像は、その深田緑葉さんが参加者の方にお持ち下さった藍絵の猪口。当日焼き立てだそうですが、習作。これを見て、日本民藝美術館設立趣意書の表紙の!ってピンときた方は、かなりコアの民藝ファンです笑。


テマヒマ本日の営業終了しました。お近くから遠くは東京や北海道の方まで沢山の皆様にお越し頂きありがとうございました。これだけ沢山お越しになるとどうしても満席でお断りしてしまう方が出てしまいがちなのですが今日はそれが無くて良かったです。テマヒマコンサルは始動したばかりですが、早速ご相談を何件か頂いていて有難いことです。


明日も11時オープンで皆様のお越しをお待ちしております。ランチの11時半、12時のお時間はご予約で残り1席となっています。12時以降のお時間はお料理の確保予約(お席は空き次第のご案内)も承っております。


それでは明日も好いモノ、好いコト、好いトキをテマヒマで。

今日も一日お疲れ様でした、好い夜をお過ごし下さい。


小説「グロリアソサエテ」に続いて、最近「黒田辰秋 千年の椅子」(丸山茂樹)を読み始めましたが、こちらも楽しみです。