誕生日の朝
ドタドタドタ…響く足音で目を覚ました誕生日の朝6時。歩き方ですぐ分かる。息子だ。今日は随分と早起きだな。
ちょうどトイレに行きたかったし、と起き上がり、リビングへの階段を降りようとすると、下から息子がひょっこりと顔を出した。
「ママ、お誕生日おめでとう‼︎」
こんな嬉しいサプライズあるだろうか。いつになく早起きだったのは、きっとこの言葉を私に言うためだったのだなと気づく。
「えー!ママめちゃくちゃ嬉しい‼︎」
そう言って息子を抱きしめる。抱きしめるといっても、もう息子の方が頭ひとつ分くらい大きい。抱きしめているというより、私が息子に抱きついている感じになる。
「ハッピーバースデーの歌を歌おう!」
そう言って私の前に立ち、両方の腕を振ってリズムを取りながら、ハッピーバースデーを歌ってくれた。
可愛すぎる。もう13歳だというのに、なんというピュアな可愛さだろうか。
この頃息子は、周囲の人の誕生日のことをやたら聞いたり記憶したりしている。そしてその人の誕生日が近づくとカウントダウンを始める。「ママの誕生日まで、あと◯◯◯分だね」と、なぜか分で換算しているところが息子らしい。
最近片付けもやたらしてくれる。「ああ、こんなに散らかっちゃって!」と言いながらリビングのテーブルの上や自分の机の上などを片付けてくれる。
誕生日も片付けも。私が大切にしていることだ。誕生日はちゃんと祝おう、生まれたその日に。あなたが大切だと伝えよう。生まれてきてくれてありがとうと伝えよう。
片付けもずっと大切にしている。散らかし名人な家族のメンバーに口を酸っぱくして言っている。
息子はきっとそれを聞いていたんだな、と気づく。どちらの話も、聞いていないようで、ちゃんと聞いていたんだなと思う。だから彼の成長の中で、思いと行動が合致したこのタイミングで、行動に移し始めてくれたんじゃないかな思う。
息子の優しさと成長に触れた朝。最高の誕生日プレゼントだった。
パパが奮闘してくれたバースデーランチと素敵なLIVEの話は次回へつづく。