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本を読みたくなったら

格差という虚構

2026.01.27 10:31

人生は不平等で才能は不公平だ。この世界に存在するあらゆる「格差」というものが実際には虚構であり、何かを都合よく解釈するための社会的な定義・規範に過ぎないとあらゆる方向から論証を試みる一冊。


人間は常に他人と比較し続ける性質を持つ。そのため真の意味で平等な社会は原理的に訪れ得ない。また、あらゆる生まれ持ったものの差を説明していた神や慣習といった超越的な外部装置がなくなり、さらに平等(感)が推し進められたことで、わずかな差異にも敏感に反応するようになった我々を納得させるための装置としてメリトクラシー(能力主義)が後から出てきたと説明する。


学校、遺伝・環境、行動遺伝学、平等について、格差の存在理由、人の絆、主体について、偶然について触れながら、結論に迫っていく。

世界の見え方が反転するような、社会について興味のある人にとって必読の一冊。