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“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十通目『グループは、個人を待たない』

2026.01.27 22:00


◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十通目『グループは、個人を待たない』


 君が、ステージに立ち続けたいなら、まず認識すべき現実があります。

 それは、「“グループ” という単位は、常に “個” よりも優先される」ということです。

 例えば、新曲の発表が控えているとしましょう。その際、グループは完成度、進行スケジュール、観客からの期待、そして作品としての総体を重視します。

 「まだパフォーマンスが仕上がっていない誰か一人」のために、グループ全体のスケジュールが止まるということは基本的にはありません。

 なぜなら、「グループのパフォーマンス」というものは、「チームで動かすプロジェクト」だからであって、「個人」のそれではないからです。


 ステージは「個人だけのための “成長” の場」ではありません。「“完成” された者のみ」が立てる場所です。

 リハーサルや練習は、成長や試行錯誤の場であっても、本番ステージは常に「現在の最適解」が表現される場であるべきです。

 つまり、「努力中」「成長途中」「あと少しでできそう」という人は、ステージに立つべきではないのです。


 ところが、「全員で出られないなら発表を延期するべき」と主張する人が時々います。でも、これは成立しないのです。グループで活動する以上、プロジェクトを止めることのリスクはとても大きいからです。

 誰か1人のために発表を止めれば、他のメンバーの努力やスケジュールにも影響が及びます。さらに、ファンや関係者の期待、予算、制作進行など多くの要素が連動していますから、それら全てを「待たせる」ことは現実的ではないのです。


 君が、ステージに立てるかどうかは、「現在の実力が、グループの中で必要とされるか」で決まると言えるでしょう。

 つまり、自分のポジションは他者が与えるものではなく、自ら確保するものだということです。

 もし今、君が「間に合っていない」と感じるなら、次のチャンスに向けて努力するしかないのです。

 なぜなら、グループは常に進み続けているからです。


 「グループが自分を待ってくれないのは不公平」「自分も出られるように調整してほしい」「自分が出られないなら、新曲の披露はやめてほしい」

 こうした考えは、単なる「甘え」でしかありません。

 プロである以上、立場を客観的に理解し、求められる責任を果たすことが求められます。

 個人は常に、グループという文脈の中で評価されるのです。その現実から目を逸らさないでください。


 「グループは、君を待たない」


 だから君は頑張って追いついてください。そうしてその行動こそが、君自身の未来を切り拓くのです。

                                               以上


「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百九通目」は2026年1月21日の記事

「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十一通目」は2026年2月4日の記事