【コラム】思うことは人それぞれ
先日、家内と喫茶店に入りました。
私も家内もコーヒーを注文したところ、しばらく経って女性スタッフの方が写真のようなフレンチプレスを持ってきました。
「4分経ったら棒を押し下げてカップに注いでお飲みください。」とスタッフの方が説明してくれました。
私は「AppleWatchの出番だ!」と意気込み、腕時計のタイマー機能を使おうとしました。
その時、家内がスタッフの方に「4分待つんですか?」と尋ねました。
「えっ!?よろしければ4分経ってからお持ちしましょうか?」
「あ、いえ。結構です…。」
私は家内が数字に弱いことを知っています。会話の中に数字が出てくると、聞き返してくる確率がかなり高いのです。それで今回も「4」という数字に確信が持てなかったので、時間の確認のために、聞き直したんだろうと思いました。
一方、スタッフの方は「客に4分待たせて、しかも作業までさせるのか!?」と解釈したのだと思います。クレームだと思ってビックリしたんだろうなーと思いました。
美味しく飲み終わり、お店を出てから、この話を家内とすり合わせました。
「店員さん、クレームを受けたと思ったんだろうね。数字を確認したかったんでしょ?」
「え?違うよ。普通こういうときには砂時計が一緒についてくると思うんだけど、砂時計がないなーと思って。」
私は心底驚きました。家内の「4分待つんですか?」という問い掛けは「4分測れる砂時計はありますか?」という意味だったのです!!
いずれにしても、フレンチプレスを囲んだ3人は同じ場面を共有しているのに、全く違うことを心に思い浮かべていました。
私は「さぁ、測るぞー」
家内は「砂時計がないなぁ」
スタッフの方は「クレームもらっちゃったかな・・・」
人生、万事がこの調子。私一人でいるときの体験はもちろん私一人だけの体験ですが、複数のひとと一緒にいるときの体験であっても、そこから感じたり思ったりすることは人それぞれ。通常はこのまま放っておいてよいのですが、認識をすり合わせておきたいことは、ビジネスの場面ではたくさんあります。「同じ経験を共有したのだから、認識のすり合わせはしなくても大丈夫だ」と思ったら大間違い!!
みんな違う世界を生きていることを前提にして、コミュニケーションを取る方がよさそうです。