【希少価値の裏側】なぜ「はるみ」の価格は上がり続けるのか?
こんにちは、杉山貢大です。
最近、全国的に厳しい寒さが続いていますが、僕たち柑橘農家にとってはこの寒さが「味を乗せる」大切な時期でもあります。
今日は、我が家で今まさに注文が殺到している大人気柑橘「はるみ」について、「なぜ、こんなに値段が上がっているの?」という疑問に、ザックし私の考えを話してみたいと思います。
「はるみ」は、僕たちの住む静岡市清水区の柑橘試験場で生まれた、まさに地元の奇跡!ポンカン譲りの華やかな香りと、果汁の粒がしっかりした食感、そしてキレのある爽やかな甘み。一度食べたら「忘れられない!」というファンが多い品種です。
しかし、近年このはるみの市場価格は上昇の一途をたどっています。「高級品になってしまって寂しい」という声も聞こえますが、そこには農家を悩ませる「栽培の難しさ」が隠れています。
理由①:制御不能な「隔年結果」の激しさ
はるみの最大の難点は、「隔年結果(かくねんけっか)」が非常に激しいことです。 実がなる年は、大量に(でも極小の粒が)なりますが、その翌年は木が疲れ果ててしまい、全く実をつけない……。この波が、他の品種より圧倒的に大きいんです。
毎年安定して出荷するためには、木の状態を完璧にコントロールしなければなりません。これが並大抵の技術では太刀打ちできないのが、はるみの手強さです。
理由②:気が遠くなるような「手作業」のコスト
さらに、美味しいはるみを作るには、驚くほどの手間がかかります。
・強気の剪定(せんてい): 毎年バサバサと枝を切り、木を若返らせる。
・摘果(てっか): 無数についた小さな実を、一つひとつ手作業で落としていく。
以上の手作業が膨大で市場出荷メインで考えると、この「手間」と「収益」が見合わなくなり、多くの農家がはるみの栽培を諦め、より育てやすい他品種に植え替えているのが現状の産地の答えです。
需要は増え続けているのに、作る農家が減っている。つまり、「欲しい人は多いのに、市場に出回る量が圧倒的に少ない」という状態です。これが、はるみの価格が暴騰している主な原因です。
我が家でも、資材高騰などの影響で去年より値上げをさせていただきましたが、他で販売されている価格に比べれば、ちょい安に設定しています。
それは、自分たちで直接お届けするからこそ。「清水の美味しいはるみを、適正な価格で食べてほしい」。そんな思いで、今年も気合を入れて出荷準備をしています。
予約販売開始: 2月1日
発送スタート: 2月10日ごろを予定
現在は貯蔵庫でじっくりと酸を抜いています。最高の状態でお届けしますので、なくなる前にぜひチェックしてみてくださいね。