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【記録】雛罌粟LIVE@岡山県赤磐市「詩人永瀬清子生家」

2026.02.02 02:10

2025.10.5 雛罌粟LIVE

@岡山県赤磐市「詩人永瀬清子生家

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古典から現代詩まで

日本語の詩歌に作曲してお届けする

うたとコントラバスのユニット「雛罌粟(コクリコ)


岡山を代表する詩人

永瀬清子生家でのLIVE

リハーサルで清子さんのお仏壇にご挨拶してから

(お仏壇前で演奏させて頂く形)

清子さんの詩のほか

詩歌を題材にした曲を多めにセレクトしてお届けしました


雛罌粟はこれまでも様々な詩歌に曲をつけ二人で

また時にはゲストを呼んでバンド編成もありますが

ときどきうっかり二人なのを忘れて

どちらかがオーケストラか合唱曲やんかコレ

みたいな曲を作ってしまうことがあります


今回は出演する音楽家は清子さんの詩で

一つ作曲するというお題があって

「諸国の天女」と「ぼくと母さんのうた」をそれぞれ作曲


「諸国の天女」は清子さんファンにも

好きな方が多い代表詩の一つ

(ということを当日理事長のMCで知る)


ほんとうはクラス一つ分くらいの中学生を呼びたいところを

二人合唱&オーケストラで果敢にチャレンジしました

思えばこれまで

誰かのためにとか何かの目的があって

曲を作ろうと思ったり作ったことがなかったのかもしれません


清子さんがどうしてこの言葉を選んだのか

清子さんの散文や年表を調べながら

想いを汲み取れているのか

喜んでくださるのか


ラブレターを書く人はこんな気持ちなのか

お会いしたことはないのに

遺してくださったもののバトンを受けとった者が

その人の人生の輪っかと

どこかでくるんと繋がるのがおもしろい


遺してくださっている方がいるから

ということにも気付く

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『諸国の天女』 永瀬清子


諸国の天女は漁夫や猟人を夫として

いつも忘れ得ず想ってゐる。


底なき天を掛けた日を

人の世のたつきのあはれないとなみ

やすむ間(ひま)なきあした夕べに

わが忘れぬ喜びを人は知らない。


井の水を汲めばその中に

天のひかりがしたたたつてゐる

花咲けば花の中に

かの日の天の着物がそよぐ。


雨と風とがささやくあこがれ

我が子に唄へばそらんじて

何を意味するとか思ふのだらう。


せめてぬるめる春の波間に

或る日はかづきつ嘆かへば

涙はからき潮にまじり

空ははるかに金のひかり


ああ遠い山々を過ぎゆく雲に

わが分身ののりゆく姿

さあれかの水蒸気みどりの方へ

いつの日か去る日もあらば

いかに嘆かんわが人々は


きずなは地にあこがれは空に

うつくしい樹々にみちた岸辺や谷間で

いつか年月のまにまに冬すぎ春来て

諸国の天女も老いる

#永瀬清子

#赤磐市