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乾燥は、空気だけの問題ではありません

2026.02.03 01:49

― 食事・体の内側・日常習慣から考える「本当の乾燥対策」―



冬になると、

肌がかさつく、唇が割れる、喉が乾く。

こうした乾燥の悩みは、季節が来るたびに繰り返されます。

原因は空気の乾燥、エアコンの使用。

多くの場合、そう説明されて終わります。

けれど、同じ空間で同じ時間を過ごしていても、

乾燥がつらい人と、ほとんど気にならない人がいる。

この違いは、スキンケアの差だけで生まれているのでしょうか。

答えは違います。

乾燥は、外側の環境だけで起きている現象ではありません。

体の内側の状態が、そのまま表に出ているサインです。

水を飲んでいるのに潤わない理由

人の体は、およそ60%が水分でできています。

この数字を見ると、「水をたくさん飲めば潤う」と思いたくなります。

しかし、体の水分は、ただ体内に存在しているだけでは意味を持ちません。

血液として流れ、細胞の中に入り、皮膚に届けられて、

はじめて「潤い」として機能します。

乾燥しやすい人の体では、

この流れのどこかが滞っています。

水を飲んでいるのに乾く。

その原因は、水分不足ではなく、

水を正しく扱えない体の状態にあります。

皮膚の潤いを守る「角質層」の役割

皮膚の一番外側には、角質層と呼ばれる非常に薄い層があります。

厚さはわずか0.02ミリほどですが、

体内の水分が逃げるのを防ぐ重要なバリアです。

角質層の構造は、よくレンガとモルタルに例えられます。

レンガにあたるのが角質細胞、

その隙間を埋めるモルタルの役割をしているのが細胞間脂質です。

この細胞間脂質の中心的な成分がセラミドです。

セラミドというと、化粧品で補うもの、という印象が強いかもしれません。

けれど本来、セラミドは体の中で作られる物質です。

その材料になるのは、

日々の食事から摂るタンパク質、脂質、糖質です。

つまり、食事の内容そのものが、

皮膚の保水力を左右しています。

食事が乾燥を左右している

皮膚は、食べたもので作られます。

皮膚の細胞の主な材料はタンパク質です。

さらに、細胞同士をつなぐ脂質、

水分を保持するための糖質、

それらの働きを支えるビタミンやミネラル。

どれか一つが欠けても、健やかな皮膚は作られません。

極端な糖質制限、

脂質を避けすぎた食事、

慢性的なタンパク質不足。

こうした食事は、体重は落ちても、

皮膚のバリア機能を静かに弱らせていきます。

美容のために「控えているつもり」の食事が、

実は乾燥を招いている。

そんなケースは決して珍しくありません。

水とミネラル、血液の関係

体内の水分は、ミネラルとともに動きます。

ナトリウムやカリウム、マグネシウムといったミネラルは、

水分を細胞の内側と外側で行き来させる調整役です。

ミネラルが不足すると、

水は細胞に入れず、体外へ排出されやすくなります。

その結果、水を飲んでいるのに潤わない、という状態が起こります。

さらに、血液の状態も乾燥と深く関係しています。

血液は水だけで流れているわけではありません。

タンパク質やミネラルがそろって、

はじめて水分を保持し、皮膚の末端まで潤いを運ぶことができます。

ターンオーバーと乾燥の関係

皮膚は常に生まれ変わっています。

内側で新しい細胞が生まれ、

時間をかけて表面へ押し上げられ、

最後は自然に剥がれ落ちます。

この流れをターンオーバーと呼びます。

栄養不足、血流低下、睡眠不足、ストレス。

こうした状態が続くと、ターンオーバーは乱れます。

生まれ変わりのリズムが崩れた皮膚は、

水分を保つ力を失いやすくなります。

乾燥は、その結果として現れます。

乾燥と自律神経、眠り

忙しい時期や、眠りが浅いときに、

急に肌が荒れたり乾燥が進んだ経験はないでしょうか。

皮膚の血流や皮脂の分泌は、自律神経の影響を強く受けています。

緊張状態が続くと血管は収縮し、

皮膚への血流は減ります。

また、睡眠中に分泌される成長ホルモンは、

皮膚の修復と再生に欠かせません。

眠りが浅い状態が続くと、

どれだけ食事を整えても、乾燥は改善しにくくなります。

乾燥しにくい体は、日常で作られる

乾燥しにくい体を作るために、

特別なことを始める必要はありません。

食事を極端に削らないこと。

体を適度に動かすこと。

しっかり眠ること。

この積み重ねが、

水分を扱える体を作り、

皮膚の潤いを内側から支えます。

乾燥は敵ではありません。

体が「今の状態」を教えてくれているサインです。

外から無理に抑え込むのではなく、

内側の声に目を向ける。

その視点を持つことで、

乾燥との付き合い方は、きっと変わってきます。

心も肌も健やかに、潤った日々を過ごしていきたいですね。