ndjc:若手映画作家育成プロジェクト
(有楽町スバル座のフライヤーより)
期間限定上映中の「ndjc2018」に行きました。30分程度の短編映画5作品の上映があった。
『サヨナラ家族』(眞田 康平 監督)
全体的にトーンが落着いていて、ストーリーにもう少し展開があっても面白いと個人的に感じました。実家の雰囲気が良く出ています。カット割りへの拘りを感じました。
『うちうちの面達は。』(山元 環 監督)
設定が面白い。まるで舞台をみているような感覚です。「家族を演じている」ようなユニークな演出が印象に残ります。ラストシーンはどうなるのかと思いながらみました。
『くもり ときどき 晴れ』(板橋 基之 監督)
役者さんの存在感(や演技)は圧倒的で、キャスティングやストーリーがとても素敵です。説明がなくても家族それぞれの背景を想像してしまう内容で、静かな感動がありました。
『はずれ家族のサーヤ』(岡本 三樹子 監督)
女の子の演技力に目がいってしまうが、とても良く子供時代の心情が表現されております。「童話」をみているような優しい気持ちになりました。
『最後の審判』(川上 信也 監督)
5作品の中では異彩を放っている内容だが、「美大受験」というテーマ設定が面白い。どんどん引込まれてしまう内容。最後に主人公が画く絵をみてみたかった。
~5作品中4作品が「家族」をテーマにしていたことが(偶然で)面白かった。
デジタルの時代にあえて35mmフィルムで制作している点が興味深く、「NGが出せない」「カット数が無駄に増えない」、「ワンチャンスの緊張感」があり良いと思います。
上映後に舞台挨拶があり監督らが登壇された。ストーリーの組立てやキャスティング、間取りや小道具、ナイトシーンの撮影方法などの貴重な話しを聞くことが出来た。
先輩監督の厳しいコメントの中にも優しい眼差しを感じ、アットホームな雰囲気の上映会でした。監督たちの今後の活躍を楽しみにしている。
東京では、3月8日(金)まで上映しています。