Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

寄り添い通話フラット

昭和の台所を分析。使い勝手は悪くとも、人の生活感が凝縮されていた場所

2026.02.24 04:25


冬は、キッチンのシンクの蛇口から温かいお湯が出ることが、本当にありがたく感じます。

皿洗いや調理のときに冷たい思いをしなくて済むからです。手が温まると、家事へのやる気もちゃんと湧いてきます。昔と比べて、今は良い時代になりました。

ですが、昭和の台所にも、趣というか、古き時代の匂いがあったなあと思います。

今回は、昔懐かしの昭和の台所を思い出してみます。

なんといっても、昭和感のある台所といえば、ジブリ作品の『となりのトトロ』。

描写されているメイとさつきたちの家に、ちらりと映っていた台所を思い浮かべると、

・少し傾いた木の床、きしむ音

・年季の入った流し台、金属がくすんでいる

・ガスコンロ(またはかまど)の周りに黒ずんだ壁(まっくろくろすけがいる)

・窓から入るやわらかい自然光と、舞うほこり

・柱や梁がむき出しで、家そのものが呼吸している感じ

「きれい」ではないけれど、ちゃんと人が暮らしている温度があります。

特に昭和の古い家は、

修理しながら使い続ける

多少の隙間風は当たり前

道具は新品より「使い込まれたもの」

という感覚が普通でした。だから、トトロの台所の古び方は、とてもリアルなんですね。

それに、

鍋のふたがカタカタ鳴ったり、

水をくむ音が響いたり、

夕方になると少し薄暗くなったり――

そういう音と光の記憶まで含めて、昭和の台所なのだと思います。

だから、

「ボロ家のふるびた台所風景」

という表現は、とても的確です。

あれは「貧しさ」ではなく、時間が積み重なった暮らしの姿なのでしょう。

もちろん、あの台所で炊事をするのがつらくて、改良を重ね、現代のシステムキッチンにたどり着いているわけですから、不便を工夫して重ねてきた人々にも、尊敬の念を抱きます。

昔を知ることで、今のありがたさに気づくことも、きっとあるのだと思います。