“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十九通目『人が勧めるものは、見てみる、聴いてみる、触れてみる』
◆“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十九通目『人が勧めるものは、見てみる、聴いてみる、触れてみる』
君は、誰かに何かをオススメされたとき、どうしていますか?
「この映画は観るべき」「この曲、メチャクチャ良い」「この本、すごく感動した」
そんな言葉を受け取ったとき、忙しさを理由にスルーしたりしていませんか?あるいは、検索だけして「ふ~ん」の一言で終わりにしていませんか?
でも、誰かが勧めてくるものには、貴重な価値があるのです。
今はネットがレコメンドしてくれるし、検索すれば何でも出てきます。それは便利だし、簡単です。
しかし、そこには「欠けているもの」があります。
それは、「出会い」と「誰かの心」です。
ネットのレコメンドは、あくまで「過去のデータから推測された傾向」でしかありません。
一方、人は君のことを知っていて、新しい「出会い」と「共有してほしいという気持ち」を提案してくるのです。
そこにはオススメしてくれる人の「理由」があります。そして「その人」を形作った何かのヒントが隠されています。
もし、その人が君の尊敬している人だったり、関心がある人だったら。
「その人が勧める映画」「その人が聴いてきた音楽」「その人が触れてきた言葉」
そういった、今のその人を形成してきた何かが含まれているはずです。
それは、ひとつの人生の断片です。君はそれをそっと手渡されているわけです。
見てみる。聴いてみる。触れてみる。
その価値があると思いませんか?
人が君に対して勧めるものは、とりあえず触れてみてください。
見て。聴いて。読んで。食べて。行って。感じてみてください。
全部を完璧に理解できなくてもいいのです。好きになれなくてもいいのです。
大事なのは、君の中に新しい引き出しが増えることなのです。それは、「表現の材料」になります。
アイドルや何者かになりたい人は、つい自分を磨くことばかりを考えてしまいます。「もっと歌が上手くなりたい」「もっと踊れるようになりたい」「もっと何者かになりたい」と。
君に必要なのは、「世界を受け取る力」です。
誰かがくれたオススメを受け取ることは、君の世界を広げることとイコールです。
君が見たもの。聴いたもの。触れたもの。心が動いたもの。それらが全部、君になるのです。
それを「君のことを知る誰かがオススメ」してくれるのであれば、素直にそれを信じたほうがいいと思いませんか?
人が勧めるものは、一度試してみる。
その一歩が、君の中身を豊かにするのです。
以上
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百十八通目」は2026年3月25日の記事
「“アイドル”や“何者か”を目指す君への手紙 二百二十通目」は2026年4月8日の記事