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Pianist由美子UNO が綴るショパンの情景

【ショパンの小さな物語】

2019.12.18 12:35


19世紀のパリで活躍したショパン。

華やかな社交界の中心にいながら、もともと体が弱かったこともあり、夜の華やかな集まりよりも静かな生活を大切にしていたと言われています。

大きなホールよりも、小さなサロンで親しい人たちのために演奏することを何より愛していました。

ショパンは人一倍耳が優れ、繊細な感覚をもっていた作曲家でした。

そのため、音や空気のわずかな変化にもとても敏感だったのかもしれません。

幼いころを過ごしたジェラゾヴァ・ヴォラの生家は自然に囲まれた静かな土地で、

そこで雷の怖さや自然の厳しさを身近に感じて育ったとも言われています。

そのせいか、激しい嵐の夜にはとても不安になり、

雷を恐れてピアノの下に隠れてしまった、というエピソードも残っています。

そっと心に寄り添うようなやさしさと、胸を打つ情熱的な激しさ――

ショパンの音楽にあるその両面は、

きっと生家の豊かな自然の中で育まれた感性から生まれたのでしょう。