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稗田利明のエンタメワールド

昭和を駆けた「セーラー服アクション」の熱狂 稗田利明

2026.02.07 00:00

こんにちは、稗田利明です!

1980年代のテレビドラマ黄金期、日本のお茶の間には「セーラー服アクション」と呼ばれる独特のジャンルが存在した。清楚の象徴とされたセーラー服が、戦う少女たちの“戦闘服”として輝いた時代である。その代表格が1985年に放送された『スケバン刑事』シリーズだ。特製の合金ヨーヨーを操る女子高生刑事・麻宮サキが悪を討つ姿は、子どもから大人までを魅了した。斉藤由貴、南野陽子、浅香唯と続く主演交代は、新時代ごとのカリスマを生んだ。特に二代目・南野陽子の「おまんら、許さんぜよ!」という決め台詞は、昭和カルチャーの象徴として今も語り継がれる。

その熱気を受けて1987年に登場したのが『少女コマンドーIZUMI』である。謎の組織に改造された少女が、自らの記憶を取り戻すために戦うというSF的要素を備え、激しい肉弾戦と爆破シーンで迫力満点だった。主演の五十嵐いづみが自ら体を張って挑んだアクションは、当時のドラマ技術の枠を超えていた。

さらに1988年には、『花のあすか組!』が放送される。全国の“中学裏番長”たちが抗争を繰り広げる物語で、主演・小高恵美が髪を実際に切るシーンなど、リアリティと情熱が交錯する中、少女たちが拳や小道具を頼りに戦う姿が印象深い。石田ひかりや和久井映見ら、のちの名女優たちの初期の姿も見どころの一つだった。

現代のドラマでは見る機会の減ったこのジャンルだが、セーラー服姿の少女たちが正義と信念を胸に戦う姿は、時代を越えて視聴者の心を打ち続けている。