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大場六夫's Art Random 僕の美術教育論

子どもたちの想像力

2026.01.16 14:55

幼児や子ども、そして発達に課題のある子どもたちの想像力は、アート活動の中でとりわけ輝きを放ちます。 それは「上手に描く」「正しく作る」といった評価軸や、構図・様式・習わしに縛られる以前の、限りなく無限大に広がる思考の世界が、ありのままに立ち現れるからです。 子どもたちの表現には、「こうしなければならない」という前提がありません。 感じたこと、思い浮かんだこと、その瞬間の心の動きが、色や形、線や動きとなって自然に表出します。そこには未整理であるがゆえの力強さや、論理を超えた飛躍、そして大人には到達し得ない自由さが宿っています。 アート活動は、その想像を矯正する場ではなく、安心して解き放つための器です。 完成形を求めず、意味づけを急がず、「その子なりの世界」が立ち上がる過程を大切にすることで、子どもは自分の思考や感覚を肯定されていきます。特に発達に課題のある子どもたちにとって、言葉にしづらい思いや内面の動きが、アートを通して表現されることは、自分自身を世界とつなぐ大切な手段となります。 子どもの想像は、未熟なのではなく、まだ型に閉じられていないだけ。 その無限の思考と表現を尊重し、共に味わうことこそが、アート活動の本質であり、子どもの育ちを支える確かな土台になるのです。