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自主夜間中学はじめの一歩教室

社協職員・岸本さんの勉強会を開きました

2026.02.08 07:41

2026年2月8日、はじめの一歩教室は、名古屋市北区の「草の根教室」で、名古屋市社会福祉協議会職員の岸本直大さん(社会福祉士)を講師に、勉強会「地域福祉と社会福祉協議会の基礎知識 — 協働をめざした実践のためのヒント —」を開きました。教室の支援者ら8人が参加しました。

 岸本さんは、専門職だけでなく、地域全体が必要なひとを支える福祉のネットワークをつくることによって、高齢者、児童、障がい者など従来の対象者別の縦割り福祉サービスの障壁を克服するばかりでなく、むしろ孤立、貧困など対象者が量的にも質的にも拡大している現在、地域福祉の考え方が専門職ばかりでなく地域のメンバー全体がそれぞれの立場で支えが必要な人をケアするという市民主体という自覚を促し、課題解決に参加する役割が求められていると指摘しました。例えば専門職7人で支えが必要な高齢者1万2,000人をカバーせざるを得ない現状では、行政や専門職ばかりでなく地域住民、店舗、事業所、施設、NPO、民生委員など地域で暮らし生活するそれぞれが助け合う地域福祉像が必要です。こうした住民主体の理念のもとで誰もが安心して生活できる地域づくりに取り組むのが社会福祉協議会だと説明しました。

 一方、地域には開放性と同時に閉鎖性も存在すると指摘し、従来は福祉サービスの対象者とみなされることの少なかった外国ルーツの地域住民に対し、福祉サービスの充実が求められていると話しました。「はじめの一歩教室」が地域で果たしている役割は、子どもたちに日本語や勉強を教えるためだけでなく、食事の提供や防災教育など、次第に生活全般の相談事を受ける複合的なサービス機能を持ち始めています。教室の役割が多様化するこうした傾向は、外国ルーツの住民の増加によって今後一層強まるとみられ、地域の閉鎖性を打破し相互理解に向けて地域で活躍する積極的な住民を育てる方策が問われています。

 現実の変化の速さに対応しきれない公的支援制度の不足や社会的排除の影響が福祉サービスにつながれない人を生んでいる現状について、岸本さんは、専門職も地域住民も、ほとんどの人が未知の分野である外国人住民の多様な文化的背景を学ぶ文化的包容力(文化的コンピテンス)を共に生きていくうえでの基盤として位置付けるべきではないかと話しました。

 参加者からは教室の現状と重ね合わせた質問や民生委員の経験を持つメンバーから活発な質問がありました。