エピジェネティクス
エピジェネティクスという言葉を
聞いた事があるでしょうか?
エピジェネティクスとは、
エピが「上の」や「後の」という意味で、
ジェネティクスが「遺伝学」という意味で、
日本語では「後成遺伝学」と訳されます。
遺伝子配列そのものを研究対象にするのではなく、
その遺伝子が発現すかどうか、
つまり、その生物の中で使われるかどうかの
仕組みを研究する学問分野の1つです。
私たちの遺伝子は、
すべてが機能している訳ではなく、
存在はしているけど、
スイッチがオフになっていて、
遺伝子が読み取られず、
私たちの生命活動に対して
働いていないDNAもあるのです。
また、ただ学問領域の名前を示しているだけでなく、
遺伝子の配列自体は変化しないのに、
その遺伝子発現はその人の死後も
子孫に受け継がれ絶えず変化してく、
その変化そのものを表す言葉
としても使われています。
以前から触れている、
世代間トラウマを考える上で
とても大切な部分なので、
改めて私なりに記事にまとめていきます。
幼少期や胎児期に
何も問題を抱えていなくても、
明らかに発達性トラウマを示す症状や
兆候を示すこともあり、
それは自分よりも上の世代の影響を
受けているからということも、
このエピジェネティクスが
説明を可能にしてくれるのです。
遺伝子の配列を変えることなく、
どの遺伝子を発現させるかの
スイッチのオン/オフを
司るコントロールパネルのようなものがあり、
外的な刺激によって、
遺伝子発現にどのように影響するのか、
またどのような過程を経て
変化するのかがエピジェネティクスでは
研究されています。
ストレスや、食べ物、
喫煙なども遺伝子発現に影響を与えます。
日本でも、大きな地震や
津波の経験をした親や祖父母を持つ子供が、
自身は経験していないのに、
そういった震災への映像や体験に
大きな恐怖や不安を抱えている
という話があるのは、
このエピジェネティックなことが
関わっているのだと思います。
また、PTSDを抱えていたり、
戦火の中を生き延びた方など、
過酷な状況の中を懸命に
生きられた方の子孫にも、
エピジェネティックな影響のために
大きな脆弱性を抱えていることが
研究でも明らかになっているそうです。
これは、次世代にとどまらず、
孫、さらにはひ孫と伝搬します。
遺伝子は様々な生態機能の制御を
行っているので、
もちろん自律神経にも関わってきます。
そして、これは自分には身に覚えのない
ストレスから来るものなので、
気付きにくく、
自分はこういうものなのだ、性格なのだ、、
と思い込んでいることもあると思います。
本当はたくさんの才能が
遺伝子に刻まれているのに、
そのスイッチがオフとなっていて、
思うように自分を発揮することができなかったりします。
日本は戦争を経験し、
世界唯一の被爆国でもあります。
こういった戦争トラウマは、
集団的トラウマとも言われ、
時間や空間も超えて伝搬していきます。
そこからさらに世代間連鎖もされると考えると、
多かれ少なかれ、
影響を受けている現代人は多いのでは?
と思います。
もちろん、自身のケアや努力で
乗り越えられるている方も
たくさんいらっしゃると思いますが。
安心、安全よりも恐怖の方が
速く脳に伝達されるし、
先代が多くのストレスを抱えていた場合は、
無意識に緊張して、
常に何かを恐れているかもしれません。
その結果、もちろん喜びも
たくさん感じますが、
「辛い」というのが人生のベースにあり、
そこから抜け出す方法が
個人だけ見ていると
分からなくなるかもしれません。
でもこの遺伝子発現のスイッチの
オン/オフは様々な要素で再び変化するので、
もしも現在、あなたの喜びや平穏な人生にとって
必要な遺伝子スイッチが
オフになっていてもオンにすることができます!
それは物理的要因、
食べ物や化学的要因、
精神的要因などの影響により
変化せることができます。
安心・安全をたくさん感じたり、
喜んだり、笑ったり、、、
そんな経験をたくさんすればするほど、
自分にとっての喜び多き人生に
必要な遺伝子はオンになっていきます。
もうすでにあなたの中にある
最高を引き出すことができるのです。
誰しも、不足はなく、
この遺伝子領域で言ったら、
発現していないだけ。
何か不足を補うために、
得ようとする必要なんてないのだなと、
エピジェネティックな観点から見ても思います。
ロックを解除していくだけ。
緩めていくだけ。
そんな風に私はヨガをしていて思います。
世代間連鎖は見えづらくもありますが、
のぞいていくと、
命の繋がりの素晴らしさにも出会っていきます。
ぜひ一緒に、自分を緩めて、命の輝きに出会っていきませんか?^^