茨城県近代美術館に『藤田嗣治 絵画と写真』展を観に行った
「乳白色の下地」の裸婦像で有名な藤田嗣治(1886-1968)。エコール・ド・パリの画家として世界的に知られる藤田について、「写真」を手がかりに追求する展覧会です。藤田は生涯にわたり、膨大な量の写真を残しました。そして、絵画制作の際に写真を資料としても活用しました。この展覧会では、絵画と写真を併せて展示されています。オカッパ頭、丸眼鏡、口髭、猫… 画家を知る誰もが思い浮かべる典型的な“フジタ”のイメージは、意識的に「見られたい自分」を打ち出したものです。
さて、藤田は「私は世界に日本人として生きたいと思う」という言葉を残しています。フランスで成功を収めましたが、日本が好きでした。やがて第2次世界大戦が激しくなり、藤田は日本に帰国します。彼は、日本軍から命令で戦争画を描くことになります。どんな気持ちで戦争画を描いていたか、気持ちを推し量ることはできません。
戦後、藤田は 戦争協力者のレッテルを貼られます。多くの画家も同じことをしていたはずなのに、特に彼には激しい糾弾が行われたそうです。彼は、非難を逃れるように、1949年にフランスへ渡り、日本国籍を抹消し、帰化します。二度と日本に帰りませんでした。後に語っています。「私が日本を捨てたのではない。日本に捨てられたのだ」。この展覧会で、藤田のポートレートを観ながら、悲しく、切なくなりました。悪いのは戦争です。国からの命令で、戦争画を描かされた画家と、人を殺めてしまった多くの兵士、どちらかは許されて、どちらかは許されないという問題ではないでしょう、
私には“猫をこよなく愛した藤田”と“戦争協力者の藤田”は結びつきません。
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