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SZNKnet

2月句会

2026.02.22 08:00

きゃさりん

① 差し向かいオパール色の月の下

② 降り注ぐ二人の夜空光の矢

③ 始発駅冬の吐息が走り出す

④ 月冴ゆる眠り忘れたセルリアン


石原とつき

⑤ ミジンコのわっかをこわっぱこっぱみじん

⑥ シラウオののほほんもののふはけんもほろろ

⑦ ひとよひとよにひと見殺しのコロシアム

⑧ いったりきたり帰宅途中にタッコング


草の耳彦

⑨ 良い知らせニワトリハジメテニュースないものか

⑩ 襟たててウグイスナク耳を澄ませども

⑪ 梅を散らしてハルカゼコオリヲトク中華ミサイル

⑫ 都会ではツチノショウウルオイオコルわからない


若木はるか

⑬ 小鳥たち何度もぶつかってくる冬晴れの窓

⑭ ガトーショコラの幻だけ見え隠れするキッチン

⑮ まあいいさ、が積み重なってく 

⑯ まんさく咲いてた風があったかかった


平林吉明

⑰ 玄関に車椅子の不在

⑱ 総論各論淡雪とけてゆく午後三時

⑲ 酔いつぶれ情熱やぶれ足袋を履く

⑳ きさらぎの赤一色に染まる雪


榎本祥子

㉑ 指先の涙よ青空に透かす

㉒ 春浅しセルリアンブルーのドアに触れ

㉓ 梅ふふむ打掛に縁の紅を

㉔ 素直でなくていい、正直でありたい立春


山口桃葉

㉕ ふらここやもっと自由に抜けていい

㉖ これでいく?後悔してもいいキャスティング

㉗ どの海も凪であれお前の血へ行け言の葉と

㉘ 春の朝波が産まれた音がした


大川崇譜

㉙ 釣り竿 父のおもかじいっぱい

㉚ 長いマフラーの行間に冬のへ理屈 

㉛ 西10列側7に熱海の夕陽

㉜ 饒舌な春前夜がんだれの眉描く


石川聡

㉝ つららにぶつかる陽のつぶつぶ声

34 熱海は坂だらけ足裏に塗る反重力

35  ゆめみるうめをみるうみはきらきら

36 たなびいているおじいさんおばあさん


叶裕

㊲ お日様逝く梅だけが元気だ

㊳ 容顔ことのほかやわらか

㊴ 裸木の影脈打ちながら伸びてくる

㊵ 恩返しできなかったなコロッケそば