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佐乃 美千子 Sano Michiko

シルヴィアあとがき

2026.02.18 08:34

「アーサー・ミラーはメソッド演技の大家だ」

と教えてくれた方がいて

妙に納得してしまったのでした(笑)


このドライヴ感は

今まで感じたことのないものでした

乗りこなせない

泳ぎぎれない

いつも

投げ出されそうになりながら

たまに投げ出されながら

溺れそうになりながら

そこにいる。


一度目は

鈴木アツト氏とリーディングで

とても有機的に

一人の女性の恐怖がつながる先を模索しながら読みました。


そして今回は

坪井彰宏さんとフルプロダクションで

ある意味シンボリックに

女性を作り上げる作業をしたなと思っています。


舞台面にいる間

私は

妻であり

女であり

マリリン・モンローであり

迫害者であり

被迫害者でもあり

幽霊でもある


坪井さんの演出は

俳優の生理とは

逆につけていく


これをやったら

わたしどうなるの? 

という

期待感と共に怖さもありました。


観た方は分かると思いますが

あの状態は

一日に1回公演しかできなかっただろうし、

終ってみて思ったのは

気付かないうちに

精神が

心が

疲弊し、消耗し、削られていたな

という事

一週間公演がやっとだったんじゃないかな

と思いました。


メソッド演技は

嫌いな演劇人が多い?

時代遅れ?

なように感じているけど(笑)

演劇的なアプローチの一つとして

懐に忍ばせておくのも面白いなと思いました。


どうして今

自分の心がこう動くのか

分からないんですね。

面白い体験でした。

だから毎回

分からないことだらけ

それを自分に許す

それだけ



シルヴィアは

実在した

実際に1938年当時

「水晶の夜」を新聞で読み

立てなくなってしまった女性です。


アーサー・ミラーは彼女に会いに行って

実際に取材をし

50年以上たって

彼女を戯曲に中に蘇らせました。


彼女と当時何があったのかな?

なんて想像したりして・・・。


そして

遺作にするつもりでアーサー・ミラーが書いた作品の中に

これは勝手に私が感じたことなのですが

マリリン・モンローの面影があることに

ひとり

切ない気持ちになったのでした。