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【環 境】京浜港横浜区でShip to Shipによるメタノールバンカリング実施

2026.02.20 00:55

三菱ガス化学は、横浜市、国華産業、出光興産、商船三井とともに京浜港横浜区の錨地(※1)において、三菱ガス化学が用船し商船三井が運航するメタノール二元燃料外航船「第七甲山丸」と、国華産業の運航するメタノール輸送内航ケミカルタンカー船「英華丸」との間で、国内初(※2)の錨地でのShip to Ship方式(※3)による船舶で使用する燃料としてのメタノールの供給(以下 メタノールバンカリング ※4)を実施した。今回のメタノールバンカリングでは、三菱ガス化学新潟工場で生産した国産のバイオメタノールも供給しており、第七甲山丸の運航時にも燃料として使用される予定である。

基礎化学品のひとつであるメタノールは様々な用途に使用されているが、燃料用途においても燃焼時のCO2や硫黄酸化物、窒素酸化物、粒子状物質の発生量が少ないクリーン燃料として知られる。海運業界において、重油に代わる代替燃料の採用はGHG排出削減策の一つで、メタノールは既存インフラ環境で取り扱いがしやすいことから有望な代替燃料として注目を集めており、メタノール燃料船の発注が進んでいる。化石資源からではなく、CO2や廃プラスチック、バイオ原料から製造されるメタノールは、ライフサイクル全体でカーボンニュートラルな海上輸送の実現を可能とする。

メタノール燃料船へのメタノールバンカリングについては、国土交通省港湾局が2024年~2025年に開催した“メタノールバンカリング拠点のあり方検討会”において、実施に関する手続きの基準・安全対策等が整理された。今回の錨地でのバンカリング実施は、検討会での整理を元に、5者を含む実施事業者と国土交通省等、複数の関係者が、2024年9月に横浜港で実施したメタノールバンカリングシミュレーションで得た知見や国内におけるメタノールを含む化学品の輸送に関する知見等を持ち寄り、実施に向けて手続きや安全対策を議論し、実現に至った。

錨地でのバンカリングは既存の舶用燃料供給でも実施されている運用面での利便性が高い手段で、メタノールバンカリングでも同様に錨地での実施要望の増加が想定されている。今回の取り組みは就航しているメタノール燃料船に対する錨地でのShip to Ship方式によるメタノールバンカリングとして国内初となり、日本国内のメタノールバンカリングの普及に向けた大きな実績となる。

今後も関係者間で事後検証等を通じ、得られた知見を体系化・可視化し、他船種あるいは日本国内他地域での実施時にも活用することを目指す。


※1 錨地

船舶が港湾の沖合などで錨を下ろし、安全に停泊・待機するために指定された海域のこと

※2 参加企業調べ

※3 Ship to Ship方式

海上で燃料供給船を船に横付けし、船から船へ燃料を供給すること

※4 メタノールバンカリング

船舶で使用する燃料を供給すること

※5 バイオメタノール

マスバランス方式によりバイオマス特性が割り当てられたもの


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