第3話 エレクトーンもピアノも|わたしの音楽ヒストリー
わたしがピアノを始めたのは、普通よりも遅くて小学3年生です。
それまで通っていたエレクトーンのグループレッスンに加えて、ピアノの個人レッスンが始まりました。
週2回も音楽の習い事をしていたなんていうと、宿題が大変そうとか、音楽漬けの生活をしていたように見えるけれど、そんなことは全然なくて。
田舎育ちだったから、友だちと野山を駆け回ったり、自転車で公園巡りをしたり、川で魚やザリガニを捕まえたり。 結構おてんばで、のびのびとした子ども時代でした。
エレクトーンの日だけ静岡の伊勢丹の前まで行くから、いつもよりちょっときれいな格好をして、バスに揺られること30分。大人になった気分で街中を歩くのが好きでした。
ごくごくたまに、レッスンが終わった後に連れて行ってもらえる伊勢丹地下のジェラートは最高のご褒美だったなぁ!
本当は全然やりたくなかったピアノ
音楽教室で小3からのコースを選ぶとき、本当はピアノじゃなくて、ポップスをたくさん弾くグループレッスンに進みたかったんです。
最後まで迷って迷って、だけど、憧れのイワサキ先生の強い勧めで個人ピアノも習うコースを選びました。
人生で何度も振り返るターニングポイントはここ。
あのとき違う選択をしていたら、今頃どうだったんだろう?って思うことがよくあります。
もしかしたら、すぐに満足して途中でやめちゃって、音大に行こうなんて考えることもなかったかもしれないなぁ。
今振り返ると、ピアノでクラシック音楽を学んできたからこそ、ポップスもよく理解できることがあるんです。あのときイワサキ先生に強力に引っ張ってもらったから今があります。
始まったピアノレッスン
個人のピアノレッスンが始まったばかりの頃は、とても緊張して、ピアノの青島先生のお宅の玄関の門扉を開けるまでにすごく時間がかかりました。
なかなか慣れなくて、憂鬱で、くるっと回すタイプの門扉を何度も開けたり閉めたりしてました。 (今、オリナスに通ってくれる生徒さんたちの中にも、リトミックの時とピアノの時で別人になる子がいるんです。その気持ち、よくわかります!グループレッスンに比べると、1対1って気恥ずかしくて、逃げ場がなくて、自分がやるしかないもんね)
不安だったピアノのレッスンでしたが、エレクトーンとの違いに戸惑うことはあったものの、楽譜に書かれた黒い音符が色鮮やかな音楽になる瞬間が楽しくて、どんどん弾けるようになりました。
わたしにとって、楽譜を読むことは、「りぼん」や「ジャンプ」なんかの漫画や、きれいな写真がいっぱいの雑誌を読むのと同じ感覚。
新しいテキストをもらうと、とりあえず最初から最後まで、わからないなりにも全部弾いてみたくなって、あっという間に最初のテキスト(黄色のバイエル)が終わったのを覚えています。
そうこうしているうちに、エレクトーンのグループレッスンは終了。
中学に入ったタイミングだったから、その時点でエレクトーンもピアノも辞めちゃう友だちが多かったけれど、わたしはピアノを辞めるなんて一度も考えたことがなかったな。
高校受験を考えるころには、迷わず音楽科のある高校を選んで進学しました。
音楽が好き!もっと知りたい!
そう思って選んだ道だったけれど、ここで思いもよらない出来事が待っているのです…!