【案内①】第34回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会「九州の音楽家シリーズ8」
私が初めて田中香織さんを知ったのは2010年秋、室内楽定期をスタートしたばかりのころです。
各地の演奏会のプログラムにフライヤーを折込む広報計画を練っていましたところ、北九州国際音楽祭の田中香織さん&スイス・バゼールのジョモー弦楽四重奏団の演奏会に目に留まりました。
田中さんは北九州市出身のクラリネット奏者。当時30歳ほどの若さで四重奏団と同じくバゼールを拠点に活動されていることに驚きました。
この室内楽定期において九州縁の音楽家を紹介する企画を立てていました。
しかし私たちは貧乏団体ですから、海外で活動されている方の招聘はとても無理と思ったのです。
それから数年経った2016年。
北九州市在住の会員さんでピアニストの中島由紀子さんより田中香織さんを室内楽定期演奏会に起用してほしいとオファーをいただいたのです。
私はビックリ!
中島さんは田中さんが国立音楽大学を受験する際に副科の指導をされ、その後も田中さんの躍進を見守られていました。
そして2014年に田中さんが完全帰国されたので、この定期演奏会で紹介してほしいと願われていたのです。
中島さんの田中さんへの強い愛を感じ、2016年秋に帰省された田中さんに会見しました。
そして私どもの会の趣旨と演奏会の台所事情を伝え、ご出演の快諾をいただいた次第です。
会員であります音楽ジャーナリストの渡辺和さんが強く推薦されていたことも加えておきましょう。
スポーツではその地域にプロのクラブ・チームの有無で振興の深さは大きく違います。
音楽も同じです。この「九州の音楽家シリーズ」は地域発の優れた真摯な音楽家を皆様に紹介し、愛顧し、誇りに感じていただくための企画です。
音楽を広めていく上でとても大切な柱と考えています。