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Art of Being|言葉と意識が生まれる場所

傾聴は、謎解きである。

2026.02.23 23:00

ALL EARSのレッスン後、こんな感想が届きました。

傾聴の醍醐味は、何かが解明した瞬間にあると思いました。
数学やクイズを解いている時の感覚に似ています。
構造がわかれば、解くまでの時間が短縮されるし、

次の案が思い浮かび、解き続けることもできる。

傾聴って謎ときかも、と思いました。


この一文を読んだとき、私は「来たな」と思いました。

傾聴が“優しさ”から“構造解読”へ進化した瞬間です。


多くの人が思う傾聴はこうです。

・共感すること

・受け止めること

・寄り添うこと

もちろんそれも大切です。

でも、それだけでは“壺”を聞いている状態にすぎません。


相手が語る出来事や感情は、完成された形。

壺です。


「大変だったね」

「それはつらいよね」

それは壺への反応。


でも、土を見ると何が起きるか。


壺の形を作っている“前提”や“構造”が見えてきます。

・なぜその選択を繰り返すのか

・何を守ろうとしているのか

・どんなOSで動いているのか


そこが見えた瞬間、

「あ、そうか」

と空気が変わる。


これが“解明”の瞬間。


数学の問題を解くときと似ている。

最初は数字が並んでいるだけ。


でも、構造が見えた瞬間、

「ああ、この公式か」

と一気に視界が開ける。


傾聴も同じです。

話を感情として受け取るだけではなく、

その背後の構造を読む。

謎を解くのは、相手ではなく、構造。

そして面白いのはここです。

その方はこうも書いていました。


昨日うまく言語化できなかったものを言葉にしてもらえていた。

これは、土に触れたフィードバックが起きた証拠です。


壺に触れると、安心はします。

でも、土に触れると、

未統合だったものが統合される。

だから「おおっと」になる。


傾聴の本当の醍醐味は、

優しくすることではない。

正解を出すことでもない。

構造が見えた瞬間に立ち会うこと。


そして、その構造を言語にして返すこと。


それはまるで、

相手の中でずっと解けなかったパズルのピースが、

カチッとはまる瞬間を一緒に見るような体験です。


傾聴は、感情処理ではありません。

傾聴は、謎解きです。


ただし解くのは、

相手の問題ではなく、

相手が立っている前提。


そして実は、

この謎解きは相手だけでなく、

自分自身にも向いています。


なぜこの人が気になるのか。

なぜこの言葉に反応するのか。

なぜ同じパターンを繰り返すのか。

そこにも構造があります。


傾聴とは、

構造を読む力。

そして、

壺ではなく土を見る練習。


謎が解けるたびに、

対話は軽くなる。


それは優しさの先にある、

知的な歓びです。


ALL EARS 2.0、作りたくなりました。