「古志」深川句会(2月)を終えて 1
2月11日(水)は「古志」深川句会でした。
特選句からいくつか。
腹に子を灯して若狭鰈かな 篠原隆子
〈灯して〉と表現したことで、
一句になりました。
〈宿して〉などでは、ただごとです。
〈灯して〉だからこそ、
命のきらめきと躍動を感じさせることができるのです。
「若狭鰈」というと、
若狭には佛多くて蒸鰈 森澄雄
をすぐに思い出しますね。
そのため、掲句の鰈もかすかに仏性を帯びているように感じられます。
われら立つ国の立ち位置薄氷 仲田寛子
ちょうど衆議院選挙後の句会でしたので、
選挙を詠んだ句がいくつか見られました。
掲句もそうした句の一つ。
国の立ち位置=私たちの立ち位置
ということになりますので、
選挙はとても大事です。
今回の選挙結果には、さまざまな声がありますが、
ともかく、良い方へ進んでいくことを願うばかりです。
そのためにも、選挙のときだけではなく、
選挙後もしっかりと政局を見ていく必要がありますね。
掲句は〈薄氷〉によって、不安感を描きだしています。
どの季語を置くかによって、
大きく意味合いが変わる句ではないでしょうか。
雪見酒国を動かす心持ち 丹野麻衣子
いっぽうで悠々とした心持ちで、
雪見酒を楽しんでいる風情の句もありました。
じっさいには、国を動かすのは大変なことなので、
この句のように、優雅な心持ちにはならないでしょうが、
時代劇などにみられる大名・殿様の気分でしょう。
政治を詠みながらも、
良い意味で浮き世離れした俳諧味のある一句です。
「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。
次回は3月11日(水)13:30〜
会場は江東区芭蕉記念館です。
「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。
会員以外の方は体験参加が可能です。
初心者の方も歓迎いたします。
詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。