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大谷弘至 official site

「古志」深川句会(2月)を終えて 1

2026.02.23 10:00

2月11日(水)は「古志」深川句会でした。


特選句からいくつか。

腹に子を灯して若狭鰈かな   篠原隆子


〈灯して〉と表現したことで、


一句になりました。


〈宿して〉などでは、ただごとです。


〈灯して〉だからこそ、


命のきらめきと躍動を感じさせることができるのです。


「若狭鰈」というと、


若狭には佛多くて蒸鰈   森澄雄


をすぐに思い出しますね。


そのため、掲句の鰈もかすかに仏性を帯びているように感じられます。

われら立つ国の立ち位置薄氷   仲田寛子


ちょうど衆議院選挙後の句会でしたので、


選挙を詠んだ句がいくつか見られました。


掲句もそうした句の一つ。


国の立ち位置=私たちの立ち位置


ということになりますので、


選挙はとても大事です。


今回の選挙結果には、さまざまな声がありますが、


ともかく、良い方へ進んでいくことを願うばかりです。


そのためにも、選挙のときだけではなく、


選挙後もしっかりと政局を見ていく必要がありますね。


掲句は〈薄氷〉によって、不安感を描きだしています。


どの季語を置くかによって、


大きく意味合いが変わる句ではないでしょうか。


雪見酒国を動かす心持ち   丹野麻衣子


いっぽうで悠々とした心持ちで、


雪見酒を楽しんでいる風情の句もありました。


じっさいには、国を動かすのは大変なことなので、


この句のように、優雅な心持ちにはならないでしょうが、


時代劇などにみられる大名・殿様の気分でしょう。


政治を詠みながらも、


良い意味で浮き世離れした俳諧味のある一句です。


「古志」深川句会は毎月第2水曜日に開催しています。


次回は3月11日(水)13:30〜


会場は江東区芭蕉記念館です。


「古志」の会員の方はどなたでもご参加いただけます。


会員以外の方は体験参加が可能です。


初心者の方も歓迎いたします。


詳細は「古志」公式サイトを御覧ください。