【第4回】 プレバイオティクスとプロバイオティクス、何が違う?
今回は、ラジオ第4回「プレバイオティクスとプロバイオティクス、何が違う?」をテキスト版でお届け。腸活に関するみなさんが陥りやすい誤解と腸内細菌について解説します。
🥄採用者には「神グルト」を
プレゼント!
質問・相談を大募集!!!
「神グルト」ラジオでは、リスナーや読者のみなさまから林和彦へのご質問を大募集!健康相談、人生相談……どんなことでもOKです。
採用された方には「神グルト」をプレゼントいたします!
たくさんのご応募お待ちしております。
🎧下記プラットフォームより
無料でお聴き頂けます!
🔽YouTube
🔽Apple Podcast
🔽Spotify
📖第4回テキスト版
👉腸活について、
誤解していませんか?
早川 腸活の話って雑誌や特集でもよく見かけますよね。キムチを食べればいいのか、ヨーグルトがいいのか、それともごぼうがいいのか……とにかく「発酵食品をとればいいんでしょ?」というイメージを持っている人も多いと思うんです。でも、実際にはいろんな種類があって分かりにくいですよね。そのあたり、教えていただけますか。
林 早川さん、本当にいい質問をしてくれました。最近はプロバイオティクスという言葉が、一般的になってきましたよね。簡単に言えば、腸内細菌の中でも「善玉菌」、つまり体にいい働きをしてくれる菌、そのもののことをプロバイオティクスといいます。これには、便秘や下痢を整えたり、感染症を予防したりといった役割があります。
ただし、このプロバイオティクスという菌を摂るだけでは、腸活には不十分なんです。菌も生きているので、育つための“餌”が必要。その餌になるのがプレバイオティクスと呼ばれるもので、これが両方必要なんです。
早川 菌そのものはプロバイオティクス、その餌となるのがプレバイオティクス、ですね。
林 はい。このプレバイオティクスの代表的なものが、オリゴ糖や食物繊維ですね。
繰り返しますと、腸活には菌そのものと、その餌の両方が欠かせないんです。
早川 なるほど。キムチや納豆を食べて「腸活してます!」というのも、野菜や海藻をしっかりとって「繊維は意識してます!」というのも、片手落ちということですね。
林 そうです。菌とその餌、両方摂取する考え方をアイソバイオティクスと言いますが、それぞれが揃っていて初めて腸活の意味がある。
この部分を知らずに片方摂取すればいいと誤解している方が多いので、気をつけたいところです。
そしてこれも、腸活に関連するお話なんですが。早川さん、食物繊維ってどういうものがご存じですか?
早川 えっと……。野菜なんかに含まれている、というイメージがあります。
林 食物繊維とは、何か。そもそも、人間の3大栄養素はタンパク質と脂肪と炭水化物です。炭水化物の代表はデンプンですよね。これは糖類にも分類されるんですけれども、それら糖類に分類できないものを、すべてまとめて食物繊維と呼んでいます。食物繊維は大きく分けて、水に溶けにくい不溶性と、水に溶ける水溶性の2種類があります。不溶性はごぼうとか、オールブランの硬い皮のような部分、水溶性は海藻やキノコ、キウイに含まれるヌルっとした部分だったりします。
それでね、腸内細菌には、種類によって“好みの食物繊維”といいますか、相性のよい組み合わせがあるんです。菌と食物繊維のそういった組み合わせは、無限に考えられる。
早川 へえ! 面白いですね。
林 だからヨーグルトに腸内細菌と食物繊維を入れて作ろうとした時、この点を考慮して試行錯誤しました。手当たり次第に組み合わせていったから、最初は本当に味がとんでもなくて ……(笑)。2年ほど経った頃に、急にその組み合わせがうまくいって、たまたま美味しいものができたわけです。
早川 もしかすると、2年以上かかっていた可能性があったわけですね(笑)。
👀腸活する私たちが
覚えておきたいポイント
早川 ここまでの話の中で、私達が腸活する上で最低限覚えておくべきポイントって、どのあたりでしょう。
林 まず、発酵食品と食物繊維、その両方をバランスよく摂ることが大切だと覚えておいてください。そしてそれを摂取した時、身体にどんな影響があるかも知っておいてほしいですね。
実は乳酸菌というのは、乳酸を作る菌をすべてまとめてそう呼ぶんです。だから何百、何千という種類が存在します。よく聞くビフィズス菌も、そのひとつですね。では、乳酸菌はどんな風に体にいい効果をもたらすのか。これは、実は直接的な効果というよりは間接的な効果が多いんですよ。乳酸菌はあくまで“バイプレイヤー”という感じでね。
早川 バイプレイヤー、ですか?
林 食べ物が腸に流れていくとき、腸液はアルカリ性のことが多いんです。そこに乳酸菌が働くと乳酸を作って、中和されて弱酸性になります。その状態になると、大腸に住む菌たちが“いい”働きをし始めるんですね。
早川 じゃあ大事なのは乳酸菌そのものじゃなくて、大腸に住んでいる菌なんですか。
林 その通りです。体に役立つ本当の主役は、大腸の菌なんです。
それから今日覚えてほしいキーワードが短鎖脂肪酸です。これは主に大腸の中で腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を分解・発酵することで作られるもので、腸活のゴールのひとつは、この短鎖脂肪酸を体に取り入れることなんです。
早川 なるほど。でもそれなら、腸内細菌がその短鎖脂肪酸を作ってくれるより先に、直接サプリとかで摂れないの? って思っちゃったんですけど……。
林 そう思いますよね。でもサプリとして摂るのは難しいんです。短鎖脂肪酸というのは、酪酸なんかで作られているんですけれど、これなんかは匂いが強くて食べられたもんじゃない。仮にカプセルでサプリ化されたものがあっても、うまく体内で働くとは限りません。やっぱり大腸の中で菌に作ってもらう、これが自然で効果的なんです。
早川 そういうことなんですね。発酵食品や食物繊維を組み合わせて、腸内環境を整えるのが大事、と。
林 そうです。日本食はうまくできていて、味噌汁に野菜を合わせたりすれば自然と短鎖脂肪酸を生み出せるので、いいんです。
🐮教えて!神グルト
「どんな菌が入っているの?」
早川 ここからは神グルトについても少し教えてください。
神グルトには、どんな菌が入っているんですか?
林 そもそも、このヨーグルトを作るときに気づいたのは、我々の患者さんに処方している医薬品由来の乳酸菌です。医薬品に使われるくらいですから、安全性も効果も証明されているし、安定供給もできる。それを食品に応用できないかと考えたんです。製薬会社に片っ端から問い合わせて、とある会社と組めることになりました。
早川 なるほど。それだけでも独自性がありますね。
林 さらに面白いのは、乳酸菌と納豆菌を一緒にデンプンで培養すると、乳酸菌が10倍くらい早く増えることが分かったんです。お互いが助け合って増える。この仕組みを使わない手はないと思いました。この仕組みをヨーグルトの中で再現するのに半年かかりましたが、それをなんとか実現させることができた。結果的に神グルトには6種類の菌が含まれています。
早川 じゃあ、複数の菌が共存しているヨーグルトなんですね。
林 そうですね。味と効果を両立させるには、ただ菌をたくさん入れればいいというものではなく、バランスが大事なんです。菌が増えすぎると他の菌が死んでしまう、なんてこともありますから。美味しくて、しかも効果がある。これを実現するのは本当に大変でした。でも幸運なことに、その形にたどり着けたと思っています。(了)