空の色と風の音

2度目の卒業写真

2019.03.09 03:08

一雨ごとに春に近づいてますね。三寒四温とはよく言ったものです。

寒かったり、暖かかったり、昨日の冷たい雨が嘘のようです。

こうやって少しづつ春になるのを昨年もここで見ていました。

スクールの窓辺には季節ごとの歌を綴っています。

5月には「ハナミズキ」、9月には「晩夏」というように。

そして3月「卒業写真」は2度目です。


悲しいことがあると

開く皮の表紙

卒業写真のあの人は

優しい目をしてる


街で見かけた時 

何も言えなかった

卒業写真の面影が

そのままだったから


人ごみに流されて

変わっていく私を

あなたは時々

遠くで叱って


あなたは私の青春そのもの


今年の卒業写真は、なんだか昨年よりじんわりします。


春は別れの季節だけど、出会いの季節、スタートの季節、

新しいことを始める季節。

この窓辺の歌を見て誰かが

「歌を始めてみようかな」

そう思ってくれたら嬉しいな。


そしてその場所が空の色と風の音ならこんな嬉しいことはない。