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酒を想起させない

2026.02.24 15:00

アルコール依存症者が断酒を決意する。


酒が人生の最優先になっていた彼らにとって、

それは相当な覚悟がいることです。


入院中に断酒できたとしても

退院後にそれを維持するにはかなりの努力が必要でしょう。


そして、断酒を続けるには家族の協力が欠かせません。


これまでの経過を思えば

家族には本人に言いたいことが山ほどあります。

けれど、本人を酒から遠ざけることは、

結局は私たち自身を守ることでもあります。


たとえば「衣・食・住」。

できるだけ本人が酒を想起しないよう

生活環境を整えるとすると


【衣】

飲酒当時に着ていた衣類やバッグを処分する。

酒を買いに行くときだけ着ていた新しいコート。

本人が「思い出すからイヤだ」と言うので

私は泣く泣く手放しました。


【食】

飲酒に使っていたグラス。

酒のつまみにしていた食材。

料理酒やみりん(食品表示は要チェック)。

断酒後、初めての家族旅行では

妹が行く先々で料理をチェックしてくれました。


【住】

引っ越しは簡単にはできませんが

模様替えや壁紙の張り替え

部分的にリフォームした人もいます。

寝具に臭いが染みついていることもあり、

私は思い切ってすべて処分しました。


ただ、トリガーは物だけではありません。

匂い、時間帯、場所、状況、感情。

どこに潜んでいるか分からないので

無意識に発動していることもあるでしょう。

本人にとってそれは

「理由の分からない飲酒欲求」かもしれません。


家族がカバーできることは、実はそれほど多くありません。

けれど、何が再飲酒のトリガーになるかは分からないのです。

だからこそ、私たちは油断せず、

できる範囲で丁寧に環境を整えていきたいものです。


もっとも、本人たちは家族のこうした工夫や協力に

気付いていないかもしれません。

それどころか「断酒できているのは自分の努力のおかげ」

とすら思っているかも!?


でも、そんなことは気にしない、気にしない。


家族がやったことは本人の記憶には残らなくても

確実に回復の土台にはなっているのですから。


結局、断酒しか勝たん!