アジアで「泥臭く」勝ちにいく 田中美南
なでしこジャパンのFW田中美南が、「チームとしては優勝という結果を持ち帰りたい」と明確な目標を口にした。暑さや移動といったコンディション面の課題を冷静に見据えながら、初戦への準備を着実に進めている。
アジアの戦いは「うまくいかないことが多い」と現実を直視しつつも、「内容よりやはり結果が大事」と割り切り、相手が引いても泥臭くこじ開けていく覚悟を示した。ニールセン監督からも高く評価される前線からのプレスに磨きをかけ、キャプテングループの一員としてチームを引っ張る立場でもある田中が、「1番点を取る選手になりたい」と静かに、しかし力強く言い切った。
個人としては、プレー時間の中で常に強度高くプレーすることを意識しており、練習段階からその姿勢を貫いていくという。引いた相手への対応としては、足を思い切り振ること、こぼれ球への細かい反応、そして相手が攻めた後の早いカウンターを逃さないことを意識するとした。
ニールセン監督が評価する前線からのプレスについては、カナダ戦でのゴールシーンを振り返り、「プレスをかける時に味方の方をちらっと見たら準備できている状態だったので、思いっきりキーパーにかけやすくて、ああいうミスを誘えた」と分析した。スイッチの入れ方については試合ごとにスタッフと対話を重ねながら精度を高めており、その積み重ねが監督の信頼につながっているとみられる。
コンディション管理の面では、水分補給とリカバリーを意識することを挙げ、食環境についても「昨日うどんが出たり西シェフのご飯が食べられて幸せを感じている」と率直な言葉で話した。ご飯の時間はチームの距離を縮める場でもあり、「年齢関係なくみんなで話すことで距離感が近くなる」とオフ・ザ・ピッチのコミュニケーションの重要性にも言及した。
キャプテングループの一員としては、攻撃陣の中心としての役割を担いながら、混乱を整理してクリアな状態で試合に入れるようにすることを自身の務めと位置づけている。グループステージの3試合に目を向け、「より多くの得点と、最初の得点をどれだけ早いタイミングで決められるか」を大切にしていく構えだ。
Photo:Hiroshige Suzuki / SportsPressJP
Text:Tomoyuki Nishiakwa / SportsPressJP