思考は、最後に来る。
あなたが「考えすぎ」なのは、あなたのせいではありません。
「もっとポジティブに考えよう」
「不安になるから、考えすぎるのをやめよう」
「あの人はなぜあんなことを言ったのか、もう考えるのはやめよう」
そう思ったことはありませんか?
でも、考えるのをやめようとすればするほど、頭の中はぐるぐるする。なぜでしょう。
それは、触る場所が違うからです。
脳は、こういう順番で動いている
出来事が起きたとき、あなたの中では何が起きているか。
多くの人は「まず考える」と思っています。でも実際の順番は、こうです。
① 反応(瞬時の判断)
脳が過去のデータをもとに「安全か、危険か」を0.1秒以下で判断します。この時点で、あなたはまだ何も「考えて」いません。
② 身体反応
反応の結果が身体に届きます。呼吸が浅くなる。肩が上がる。胃が締まる。心拍が上がる。これも、思考より先に起きています。
③ 思考(ストーリー)
そのあとで、ようやく思考が動き始めます。ただしこの思考は、①と②をすでに受け取った後で動いています。つまり思考は、身体がすでに感じていることを後付けで正当化するために作られるのです。
「不安なOS」が作るストーリー
ここが重要です。
①の反応は、あなたのOSによって決まります。
OSとは、あなたが無意識に持っている「前提」のこと。
もしあなたのOSが
「世界は危険だ」
「失敗したら終わり」
「私は報われない」
という前提で動いていたら——
脳は日常のあらゆる出来事を、その前提のフィルターで読み取ります。
- 上司の一言が「批判」に聞こえる。
- 返信が遅い相手が「自分を嫌っている」ように見える。
- うまくいっている人が「自分を追い詰める存在」に映る。
そしてその解釈をもとに、思考がストーリーを作る。
やっぱり私はダメだ。どうせうまくいかない。あの人は私のことが嫌いだ。
あなたはそのストーリーを、現実だと信じていませんか?
思考をどうにかしようとしても、変わらない理由
ここまで読んで、気づいた方もいると思います。
思考は結果です。
OSという原因が先にあって、
思考はその後にやってくる。
だから、思考をどうにかしようとしても、根本は変わらない。ポジティブに考えようとしても、OSが不安で動いている限り、脳はまた不安なストーリーを作り続けます。
ぐるぐると考えてしまうのは、意志が弱いからでも、メンタルが弱いからでもありません。OSがそういう設定になっているから、思考がそこに向かうだけなのです。
では、何に触れればいいのか
思考ではなく、その前段階——反応と、身体です。
- 「またこのパターンだ」と気づくこと。
- 身体のどこが緊張しているかを感じること。
- そのストーリーは事実ではなく、OSが作った解釈だと知ること。
その気づきが、変容の入口になります。
あなたの思考がぐるぐるしているとき、身体はどんな状態ですか?
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