あなたは今、戦場にいますか?
サバイバルモードは、気づかないまま動いています。
先日、「SEND HELP」という映画を見ました。
サム・ライミ監督、レイチェル・マクアダムス主演のホラースリラーです。おすすめはしません。怖いし、グロいし(笑)。でもOSの話として見ると、これほどわかりやすい教材はありませんでした。
あらすじはこうです。嫌な上司ブラッドリーと、虐げられてきた部下リンダが、飛行機事故で無人島に二人だけ取り残される。助け合えばいい。でも実際は——毒を盛り合い、タコの毒で麻痺させ、殴り合う。
職場というOSが消えた瞬間、二人の本当のOSが剥き出しになった。
笑えない話です。でも、よく見る光景でもあります。
飲み会で話してもスッキリしない。愚痴を言い合っても、なぜか疲れる。武勇伝も懺悔も、結局「私を見て」「私を認めて」というサバイバルの叫び。アルコールで緩んでいるようで、OSは全開のまま。
場所が変わっても、OSは変わらない。
サバイバルモードとは何か
脳が「今、戦場にいる」と判断している状態です。
本来この機能は、危険から身を守るためのものです。目の前にライオンがいたら、全力で逃げるために交感神経が全開になる。心拍が上がり、呼吸が浅くなり、筋肉が緊張する。
問題は——現代人の脳は、ライオンがいなくても同じ反応をしていることです。
締め切り、人間関係、評価、お金の不安——脳はこれらを「ライオン」と同じように処理します。結果として、私たちは毎日、見えない戦場で戦い続けています。しかも、気づかないまま。
サバイバルモードのサイン
あなたの身体は、正直です。こんなサインが出ていませんか?
身体のサイン
肩や首に慢性的な力が入っている。寝ている間に歯ぎしりをしている。呼吸が浅い、または息を止めていることがある。
行動のサイン
不安だから、夜遅くまでやり続けてしまう。止まると怖いから、常に何かをしていないと落ち着かない。休んでいても、頭の中は動き続けている。
思考のサイン
「まだ足りない」「もっとやらなきゃ」が止まらない。休むことに罪悪感がある。のんびりしている人を見ると、焦りや苛立ちが出る。
あなたの中に、いくつ当てはまりましたか?
抜けた瞬間、身体が知っている
では、サバイバルモードから抜けるとはどういうことか。
難しく考えなくていいです。あなたはすでに知っています。
- 湯船につかって、ふっと脱力したとき。
- 美しい景色や音楽に、思わず感動したとき。
- おいしいものを食べて、贅沢だなあと感じたとき。
- 大切な人と話して、時間を忘れたとき。
- そのとき、あなたの身体はどうなっていましたか?
肩の力が抜けていた。呼吸が深くなっていた。「今、ここ」にいた。
それが、サバイバルモードの外側です。
リンダとブラッドリーが無人島で毒を盛り合っている間、あなたは湯船で脱力できている。それだけで、OSが違います(笑)。
気づくことが、最初の一歩
サバイバルモードを「やめよう」と意志でコントロールすることはできません。
でも、気づくことはできます。
「あ、今肩に力が入っている」
「また夜遅くまでやってしまっている」
「飲み会で話したのに、なぜかスッキリしない」
気づいた瞬間、少しだけ外から見られます。そしてその瞬間、選択肢が生まれます。
サバイバルモードに気づくこと。それだけで、OSは動き始めます。
Infinity Labでは、あなたのサバイバルモードを一緒に観ていくセッションを準備しています。近日公開予定——続きの記事もお楽しみに。
Art of Being
堀口ひとみ