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#ひとが育つ環境をととのえる

第33回山結びレポート(2026年2月21日)

2026.02.27 05:15

2026年2月21日(土)に第33回山結びを開催しました。

今回も福津市のみならず遠方からの方や初参加の方が多くいらっしゃいました。

ご参加ありがとうございました。

山結びでは、生態学者の瀬戸昌宣が「自然環境を自治する」にはどんなことができるかを専門家の目線でお伝えしながら、参加者と一緒に考え、作業をしていきます。

さて、どこの地域でも困っている放置竹林。竹は水を多く必要とするので、その土地の地中の水分を吸い上げます。そのせいで、土は乾燥し、他の植物が育ちにくくなります。

活動拠点の宮地山でも竹林エリアがあり、かなり荒廃していました。ここ半年くらい、山結びでは竹林エリアの整備をしていてだいぶんスッキリしてきたなという印象です。

お昼ご飯は、整備した竹エリアで木漏れ日とそよ風を感じながら参加者同士の交流タイムです。一人で自然を感じながら食事もOK。それが山結びです。


「切った竹はどうしていますか?」とよく聞かれるのですが、山結びでは資材として山での作業に再利用しています。


例えば、肩を作る。
山の斜面崩壊が緩やかになるように、竹を積んで「肩」を作ります。ただ積んで置いておくだけでは豪雨や地面の崩れで一緒に流れてしまうので、杭で竹を固定しツルなどを編み込んで竹がバラバラにならないようにします。

こうすることで、切った竹をその場で消費でき、山の減災にもつながります。


他にも、枯れた竹は切った後に発酵が進むように踏み潰してチップにして堆肥化しやすくなるよう手助けをします。竹チップは、肩を作るときに掘り起こした土にも混ぜたりして、土中環境の改善にもつなげらるようにします。

自然遊歩道が崩れていれば、整備して竹で階段を作ったり、土が流れ込まないように防柵のようなものを作ったりもします。


その場で消費できるので「切ったは良いけどどうしよう?」になりません。


あと、注意してるのが「切った後の環境のことも考える」です。

ご存知の通り竹には節があり、そこに雨水が溜まるとボウフラがわき、夏には藪蚊だらけになります。そうならないように、貫通ドライバーで節を抜き、地面まで雨水が抜けるようにします。

竹の根にも傷をつけ竹が弱るようにしておき、翌年以降の繁殖を抑える工夫もします。

他にも細かなことはありますが、そのあたりは山結びき参加して一緒に作業しましょう。


ちなみに、地面の下はこんな感じです。

竹は根が浅く、地表面に根を張っていきます。なので、地表面の水分をたくさん吸い上げ地面がどんどん乾燥してしまうのです。竹によって乾燥した土と山の水分を含んだ土の境目に雨水が入り込むと、斜面であればその境目から崩れて土砂崩れになる可能性も高いそうです。

マダケ、モウソウチクなどの繁殖方法(単軸型)
林野庁HPより抜粋:https://www.rinya.maff.go.jp/j/tokuyou/take/seisitu.html


竹林をどんどん開拓していくのは見晴らしが良くなり楽しいのですが、切った竹の枝葉を落としたり、それを再利用する作業はけっこう大変です。でも、なぜこの作業をしているかが理解できていれば、自然環境を自治する第一歩につながります。


山結びをきっかけに、各地で楽しみながらこんな整備の仕方が広がればいいなと、作業をしながら考えていました。あと、春先のタケノコ探しも楽しみです。


来月の第34回山結びは3月21日(土)開催です。

おそらく竹林エリア整備の続きをするので、ご興味あるかたはぜひご参加ください。

お待ちしております。


次回の山結びの詳細はこちら↓