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霊性への旅

気・「もの」から「こころ」へ(Ⅰ)a

2019.03.09 08:41

                        

1.電気とそりの合わない人々

 銀行に行けば必ず窓口の卓上コンピュータがおかしくなる。電気メーターに近づくだけで、そのメーターが急に速く回転しだす。スーパーマーケットに入って冷凍棚の近くを通れば、それだけでその冷凍装置が壊れてしまう。店ではたまらず彼女の出入りを禁止する。世の中には、こんなふうに電気機器とまったくそりの合わない人々が存在するらしい。 

   イギリスのサイエンス・ライターであり、オクスフォードで物理学を教えるマイケル・シャリスは『脱・電脳生活』(原題『ザ・エレクトリック・ショック・ブック』田中靖夫訳、工作舎)という本の中で、電気とうまく付き合えない「電気アレルギー」の人間たちの驚くべきの事例の数々を語っている。シャリスは、雑誌などで呼びかけて、電気に病的とも言えるほど過敏な反応をしめす多く人々の体験を収集した。そして、彼のいう「電気感受性人間」に該当する人々の200例にのぼるアンケートを集めた。

 彼がこうした研究を始めたのは、ノーマという一人の女性に出会ったのがきっかけである。イギリスの電気のない農家で育った少女ノーマは9才とき初めてラジオに触れた。これが最初に出会った電気製品だった。彼女は、ラジオのつまみにちょっと触れたその瞬間に凄い勢いで部屋の隅へ飛ばされた。やがて成人して結婚したノーマにとって電気との深刻な戦いがはじまった。いつもというわけではなかったが、「レコード・プレイヤーに触れたときにもラジオのときと同様に部屋の反対側に飛ばされしまう。」 テレビの場合は「電気の力でエネルギーや意志が吸い取られてしまうかのように」ぐったりと気分が悪くなった。また、電球は彼女が部屋に入るたびに切れてしまった。

 同じくイギリスの女性シーラは、異常に静電気を帯びてしまう体質の持主である。それ以外の点ではごく普通の主婦であるが、体に静電気をためこむ能力は通常の範囲をはるかに越えているという。帯電すると、傷つける恐れがあるためペットの犬に触れる事もできない。また、「部屋のスイッチに手を伸ばせば、指の先から5センチも閃光が走る。」さらに「アイロンをかけていると、突然青い閃光が激しく発生し、台所の壁に背中からぶつかっていったこともある。アイロンの底はすっかり吹き飛んでいた。彼女はすでにアイロン、ビデオデッキ、回転式乾燥機をそれぞれ3台壊していた。」 ノーマと同じように彼女が近くにいると電球はすぐ切れてしまうし、取りかえようすれば破裂してしまう。「地元のスーパーマーケットで冷凍棚をよく壊してしまったので、近くの店は彼女を出入り禁止にしているという。」 こうしたことのすべてが、シーラの日常生活を悲惨なものにしているのは言うまでもない。 

 シャリスは、ノーマやシーラと同じような電気異常の例をイギリスで60例以上研究してきたという。事実、『脱・電脳生活』のなかには、これに類する徴候を示す人々の例が数多くおさめられている。   また、こうした「電気人間」たちが、その体から光を発していたという例もいくつか報告されている。たとえば、シーラには3人の息子があったが、この三人にもシーラと同じ高帯電性が遺伝した。この親子が近づくと、電気火花が散り、閃光が走り、激しい痛みを伴うこともあったという。そして、「シーラは青く輝いているのを観察されたことがあるし、彼女自身も、電気感受性の高い息子と一緒にいたときに、自分のまわりに青く輝く光を認めたことがある。」 

 同じく『脱・電脳生活』によると、過去の資料でもこうした「発光人間」の話はいくつか報告されているという。たとえば6週間もの間、指先から4センチほどの閃光を、時には15秒ほどの間隔で発しつづけた女性に関する報告(1838年の『アメリカン・ジャーナル・オブ・サイエンス』)もある。1952年、カージフのプイアン・ウィリアムズという人物は手で電球を擦るだけで発光させ、周囲で見つめる人々に自分が「電気人間」であることを納得させたという。 

 1930年代の記録によると「ピラノの発光女」と呼ばれた人は、病床で胸のあたりが青く光ったと言われている。その強烈な光は、医師たちが写真撮影できたほどだったという。別のケースでは、「ある患者の癌原発巣が発光し、患者から数フィート離れた所でも時計の針を読み取ることができた」と、二人の医師によって報告されている。


2.気功家が起こす電磁気的な現象

 以上、電気と人体にかかわるいくつかの不思議な話を紹介した。ここに紹介した人々の多くは自分の意志に反して突発的にこうした現象に見舞われるのであり、何か特別な訓練の結果こうなったわけではない。ところが、何かしら特別な訓練をかさねた「気功家」と呼ばれる人々に中にも、これらとよく似た現象を引き起こす人々がいるのだ。

 たとえば人体から発する「気」のエネルギーだけで蛍光灯に光りを灯すことができる気功家がいるという。ハーバード大学の医学者であるデビィド・アイゼンバーグは、気功療法の調査を主目的とした調査団の一員として中国を訪れたさいの体験をつぎのように語っている。(『気との遭遇』林幹雄訳、JICC出版局)

 「気功家は三度大きな呼吸をした。吐く息のうなりのような音だけが聞こえた。三十秒ほど呼吸が続いて、何かを叩く音が聞こえた。気功家は、右の掌でガラス管の右端から一フィートぐらいのところを叩いていた。そして掌で管を握り、右から左へと一フィートほど支える位置を移動させた。彼が管の中ほどですばやく手を動かすと、皮膚がガラスに擦れる音がした。二度三度管を叩く音が聞こえた。一秒ほどの間隔だった。管が白い光を発し始めた。気功家の手が管の中央部を移動し、それを追うように蛍光が彼の手の前を流れた。」

 この実演をして見せた気功家は、こうしたことが出来るようになったいきさつをアイゼンバークにつぎのように語った。気功の指導者の一人が稽古を終えた直後に蛍光灯の管に手を伸ばしたら、そこに明かりが点いたのだという。それ以来、外気功を行う者なら誰でも、訓練しだいで「気」で管に明かりを点けられるようになった。明かりを点けることが、たやすい時とそうでない時と、日によって差がある。また、なぜかビルの五階より高いところでは明かりは点かない。ただし、その理由ははっきりしないという。

 気功家の例ではないが、これと似たような報告は旧ソビエトにもある。レニングラードにあるウトムスキー研究所の神経生理学者セルゲイエフは「超能力」の研究でも著名だが、その実験中、超能力者にサイ体勢で念を集中してもらうと、その超能力者の体の周囲に強力な静電界が形成されて、ときにはそのためにネオン管が発光したという。 (井村宏次『サイ・テクノロジー』工作舎)

 「気」と「気」が触れ合うことで人が飛ばされる、あの西野流呼吸法で有名な西野皓三氏についてもこんな話がある。彼の門下生の一人は、西野氏と直弟子たちとの稽古のときにつぎのような不思議な体験をした。  「先生(西野氏)が両手を向かい合わせて“気”を出しているところへ、何人かの人たちが手を入れてみました。私が手をいれたちょうどそのとき、稲妻のような青白い光がはしりました。指先に異様な感じがあり、見てみると、そこには“火”で焼けたようなやけどの跡が残っていたのです。そのやけどの跡は3~4日くらい消えませんでした。“気”のエネルギーでやけどをする。そんなことが現実におこったのです。」(西野皓三『西野流呼吸法』講談社)

 また西野氏は、「気」で電気機器類を壊してしまった経験を何度か持つという。たとえば、西野流呼吸法を紹介するビデオを撮影中のことである。

 西野流呼吸法の道場で「対気」のシーンをビデオ撮影しようとしたとき、まず指導員ひとりひとりを西野氏が対気で飛ばし、つぎに西野氏を囲んだ指導員全員が同時に飛ばされた。そのとき突然カメラマンが「カメラが回らない!」が叫んだ。アシスタントの一人も必死で原因をつきとめようとするが、異常は何もない。異常がおこるはずはないのだ。にもかかわらず現実にカメラが回らない。ありえないトラブルにスタッフ全員戸惑いの色を隠せなかったという。ところが、西野氏は、「またか」という感じで冷静だった。過去にもこうしたトラブルが何度かあったようだ。(西野皓三『“気”の発見』祥伝社)

 気功家の身近では、こうした理由のはっきりしない電気機器類の事故が意外と多いのかもしれない。  「個人意識の覚醒を目的とする」という「智超法気功」で最近関心を集めている知抄さんは、全身から神秘の光りを発光するということで、海外でも「光りの子」と評され注目されたという。その知抄さんも、同じような電気機器の故障を引き起こしているということだ。「ヘアドライヤーが火を吹き、私は、二つも壊していた。しかも、コーヒーポットはショートし、自宅の掃除機も使用不能になっている。そればかりか、ファックスや電話も、私が触るとこの数日間おかしくなってしまう(それほど、パワーがたかまっていたのである)。」 

 「智超法気功」の表演会の舞台上で、彼女はマイクに触れず、他の説明役にまかせたという。マイクを持つと電源がおかしくなるのではないかと周囲の誰もが心配したからである。(知抄『智超法気功』たま出版)

  こうした現象に関する科学的測定による裏付けもいくつかは存在している。その一つを紹介しよう。宗教心理学研究所の所長である本山博氏は、ヨーガの実践家であり、超能力者としても著名である。氏が開発した生体エネルギー測定器(チャクラマシーン)は、人体が発するあらゆる生体エネルギーの物理的・生理的データをきわめてわずかな変化でも精確に同時に測定するものであるという。氏は、ヨーガの行者や超能力者などを何人も測定した結果をつぎのように語る、

  「普通の人が持っている静電場はせいぜい十ボルトから数十ボルトくらいなんですが、そういう人の場合、百ボルト、二百ボルトといった電位が記録されます。また、光については、普通の人でも3、4秒に1回くらいはフォトン(光子)が出ているのですが、そういう人の場合、1秒間に400フォトンとか500フォトン、強い人の場合には1000フォトン以上も出てきます。」(立花隆『連載・臨死体験⑪』雑誌「文芸春秋」1992年6月号) 

   

 3.気功家と電気異常の人々の違いは?

 では、上に見た「電気異常」の人々や「発光人間」たちの例と、気功師たちが引き起こす電気的現象との間にはどのような違いがあるのだろうか。あるいは、何ら違いのない、まったく同じ質の現象なのだろうか。先に挙げた例のように人体が発光するには、そこによほどの充電が想定されなければならない。

 事実シーラという女性は、人工的に作り出せる量の十倍の静電気を皮膚に発生させたという。とすれば「電気人間」は、やはりそれぞれに体内発電機を備えているということか。そして「電気人間」と同じように電気機器類を壊してしまったり、手から閃光を放ったりする気功家たちも、やはり体内で発電をしているということなのか。しかし、それだけとは簡単には言い切れない違いが確かに存在する。

 まず指摘できるのは、それが電気であるか「気」であるかは別として、「電気アレルギー」の人たちが「それ」をコントロールできないのに対し、気功家たちは「それ」を意のままにコントロールできるという点だろう。シーラは、自分が帯電した静電気でいつ相手を傷つけてしまうのではないかと常に脅えていた。シャリスが報告している多くの「電気人間」たちにとっても事情は同じだった。

  これに対し、たとえば西野皓三氏は、かつては自分の「気」をうまくコントロールできないこともあり、練習中に誤って自分の足を軽く踏んでしまった相手の足を自分の「気」で傷つけ、血を吹き出させてしまうようなこともあったようだ。(生江有三『気の力』小学館)

  しかし、現在はそんなことはなく、病気を癒すような「気」を発することもできれば、一瞬にして十数人を飛ばすような「気」を発することも自由にできる。また先に見たように、出そうと思えば時には両手の間に「稲妻のような青白い光」を放ち相手の手にやけどの跡を残すことも可能だ。これは一見「電気人間」の放電現象に似ているが、「電気人間」のそれが自分ではコントロールできない突発的なものだったのに対し、西野氏はあくまでもそれを自分の意志でコントロールして行っている。もっとも、気功家たちが、「気」で電気機器類を壊してしまうのは、故意にやっているわけではないだろうから、これは自分の意志では制御できないのだろう。

 第二の違いは、それぞれの健康度の違いである。言うまでもなく気功家たちが病気に苦しんでいるという話はあまり聞かない。気功がめざすところの一つが健康である以上、気功の専門家に病人がまれなのは当然だろう。

  これに対しシャリスが調査の対象にした「電気感受性人間」のうち70%近くが何らかのアレルギーに罹っており、しかも「ほとんどの人が何らかの治療を受けている」のである。さらに、電気障害がひどいほどアレルギーも重篤なのだという。たとえば「電気感受性人間」のシーラは、ある検査で160種類の食物に対してアレルギーを示すことがわかった。

  体内の「気」の流れがよくなったり、「気」への感受性が高まることは、偏差という特別な場合を除いて健康にとってプラスになりこそすれマイナスになることはないだろう。しかし、電気への感受性が増したり、帯電性が高まったりすることは、理由ははっきりしないが、他の重篤なアレルギー反応と密接に結び付いているらしいのである。 

 第三の違いは快感度の問題である。気功によって体内に「気」を養い、あるいは「気」を練ったり流したりすることには、ともあれ大きな快感が伴うことである。気功を始めてある程度すれば、多くの人々が独特の「気感」を体験するようになる。最初は数センチに開いた両手の間にかすかな「もやもや」を感じる程度だったのが、徐々にたしかな気の感覚が育ち、やがてはその気を正中線に沿って任脈・督脈を巡らせることもできるようになる。そうした日々の練功を支えるのが、気に伴う独特の快感であり、この快感は練功とともに益々大きなものになって行く。これは、気功を愛する多くの人々にとって否定できない体験的な事実だろう。

  これに比べ「電気人間」たちにとっては自分の体の帯電性が高まると快感も増すということはほとんどないようだ。たとえば静電気はシーラにとって不快なもので頭痛を伴なった。むしろ両者の違いは「快感」と「不快感」という、まったく正反対のものと言うべきだろう。

 さて、以上のような幾つかの相違点を挙げると、「電気人間」と気功家とのそれぞれの内で起こっている現象にはやはり何か大きな根本的な違いがあるように思えてくる。しかし同時に、彼らが引き起こす現象の少なくとも一部には、何かしら「電気的」という言葉でくくらざるを得ないような共通点があることも確かである。これらの違いと類似を追及することは、電気と「気」との相違点と共通点は何かを追及することである。また「物心両面の性質をあわせもつ」とも言われる「気」が、純粋に物質的と思われる電気とどのように関係するかという問いを追及することでもある。

 「気」の働きには確かに、物質的および精神的という両方の面がかかわっているように思われる。「気」は、意志やイメージの力によって自由に体の周囲や体内を巡らすことができる。また、自分の気をコントロールすることによって、ある時には大腸菌の成長を促し、ある時には大腸菌を殺すこともできるという。だからこそ、多くの研究者たちが「気」を、「意識を持ったエネルギー」・「意識によってコントロールされるエネルギー」・「心を持った物質」・「情報処理能力のあるエネルギー」等々という位置づけで捉えるのだろう。(佐々木『気のつくり方・高め方』ごま書房) 

 いずれにせよ「気」という現象においては「もの]と「こころ」とが一体となっていると言えそうだ。

 その物心が一体となったところを追及する一つの手掛かりとして、筆者は「気」の電気的・磁気的現象としての側面に注目したいのだ。電気的・磁気的現象としての「気」の姿を追うことで、逆に「もの」から「こころ」へと広がる「気」の実体が、ある程度見えてくるのではないかと思う。そして、この物心両面への「気」の広がりは、気の「質」、さらには気の「レベル」の問題にも深く関係しており、この問題を理解する手掛かりともなるのではないかと思う。そんなことをテーマとして意識しながら、これからの話を進めていこう。


4.電気異常の人々の超能力  

 さて、「電気感受性人間」と気功家との違いをいくつか指摘したが、にもかかわらず両者が引き起こす「電気的現象」には否定できない類似点もあった。そしてさらに、両者を結び付けるかもしれない媒介項がもう一つ残っている。それが「超能力」だ。

 シャリスの『脱・電脳生活』によると、彼が調査した電気異常の多くのケースには、二つの共通する特徴があったという。第一は、すでに触れた電気異常とアレルギーとの結びつきである。第二は電気異常と超能力、さらにはサイキック(心霊)との結びつきである。調査にあたった「電気感受性人間」のうち70%近くが何かしらアレルギーに罹っており、また同じく69%の人が何らかのサイキックな体験をしたことがあったという。

 たとえば、すでに何度か登場した「電気感受性人間」シーラも、しばしばサイキック能力を発揮している。予知能力が高く、誰が電話をかけてくるか、家を訪ねてくるかをピタリと言い当てる。よく人の体のまわりにオーラを見るし、少なくとも二回は「幽霊」を見たことがあるという。最初に紹介したもう一人の電気異常の女性ノーマも不可思議なテレパシー能力があるという。  

 同じくシャリスが調査したジェーンという女性は、シーラほど極端ではないがやはり電気アレルギーで、料理に電気器具を使うことができず、またテレビを見ることもできない。見ようとすると刺されるような感じに襲われる。病的な状態では多量の静電気にも悩まされる。そしてジェーンもまた不思議なサイキックな能力を発揮する。  シャリスは、ジェーンに次のようなESP実験を試みた。10枚の紙切れにそれぞれ言葉を書いて封印し、それを手渡されたときにどんな感じがするかを言ってもらう。言葉を当てるのではなく、どんな印象を受けるかを感じ取ってもらうだけだという。

  ジェーンは『飛行機事故』と書いてある紙切れの封筒を握ったとき、「手が熱くなる。嫌!ひどい悲しみ‥‥。絶望の淵に沈んでゆく感じ‥‥。とっても重たくなっていく。」と反応。『電気』に対しては、「全然好きにならないわ。頭痛がしてきた‥‥。持っていられないわ。強烈で、ショッキング‥‥」 また『純白のウェディング』に対しては、「気持ちがいいし、何だかおかしくなってくるわ。笑い声‥‥。私に誰かが近づいてくる。仲良くやりましょう、って。皆んな楽しそう。」 

 この実験にジェーンとともに参加した、同じく重いアレルギー患者のジャネットは、同じ『純白のウェディング』と書かれた封筒に対して「虹色の輝き。愛と聖霊の交わり。気にいったわ。優しくて、愛らしいもの。」と反応。また彼女は、別室でジェーンが触っていた封筒を手渡されたとき、その事情を知らなかったにもかかわらず、「誰か病気の人がこれをつかんでいましたね。私、その人の悩みがわかるわ。」と答えたという。  先に旧ソビエトの神経生理学者セルゲイエフの超能力研究の出来事に少し触れた。その実験のおり超能力者にサイ体勢で念を集中してもらうと、その超能力者の体の周囲に強力な静電界が形成されて、ときにはそのためにネオン管が発光したという点だった。これは電気感受性人間が、サイキック能力を発揮するのとちょうど逆の現象だとはいえないだろうか。電気感受性人間が超能力やサイキックな能力を発揮する傾向があるのとちょうど逆に、超能力者は、何かしら電気的な現象を引き起こしやすいのではないか。

        00/3/12追加