早稲田大学「平山調査団」3月24日久慈入りです!
久慈市小久慈町の久慈琥珀博物館近くの大沢田川支流域で、恐竜など古脊椎動物化石の発掘調査を継続している早稲田大学「平山調査団」が今月24日久慈入りします。
25日(月)から31日(日)まで白亜紀後期久慈層群の脊椎動物化石が集中する玉川層ボーンベッド(化石集中部)を中心に発掘を行います。雨雪などなく、1週間の調査が順調であれば幸いです。
これまでの「平山調査団」発掘成果につきましては、2017年10月久慈市「総合福祉センター」で開催された国内外の古生物学者などの学術団体「化石研究会」久慈例会で、北三陸エリア住民の皆様に公開してまいりました。
2012年以来、早稲田大学国際教養学部の平山廉教授を中心に、全国の大学所属研究者・学生・院生・公的機関研究者・博物館研究者・公立学校教諭・古生物化石恐竜愛好者・普通の愛好者(笑)・報道関係者などなど多彩な顔ぶれの団員が日中は発掘作業、晩は夕食後2時間強の「勉強会」に参加し、研究者の新発見・新報告などに接しながら、日々他流試合的な武者修行をこなす?調査合宿となっています。
難しいことだけじゃないんですが、勉強会が終われば茶飲みや乾杯で、日々の出来事や発掘のこと、研究のことなどなど語り合い~最終日にはマイクも握ったりします。
そんなこんなで、今年も3月25日より約1週間「平山調査団」の調査スタートとなります。
久慈市民の皆さん、三陸ジオパークエリアの皆さん、いや全国の「自然科学と社会を結ぶ」ために日々奮闘されている皆さま、ご支援·ご協力よろしくお願いいたします!
久慈市大沢田川支流域の久慈層群玉川層
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2019年3月久慈での話題提供(「ホテルみちのく」で夕食後)
24日(日曜)
平山 廉(早稲田大学)
「久慈層群玉川層における古生物学調査概要(2018年)」
25日(月曜)
小泉智弘(恐竜倶楽部)
「科学館における古生物学普及についての取り組みと課題」
松山大助(ワセダクラブ)
「フェンシング」
26日(火曜)
鵜野 光(早稲田大学)
「久慈の恐竜化石は8,500万年前!?--新たに示された久慈層群年代測定の検証」
高橋正道(新潟大学)
「白亜紀に咲いた花」
27日(水曜)
府高航平(成安造形大学)
「瑞浪市化石博物館の常設展示の制作について」
平山 廉(早稲田大学)
「ステゴサウルスの食性に関する推論」
28日(木曜)
脇水徳之(東京大学大学院)
「化石爬虫類の頭部軟組織の復元可能性」
石川弘樹(東京大学大学院)
「絶滅鰭脚類Allodesmus sinanoensisの新標本の記載とその形態学的意義」
29日(金曜)
鵜野 光(早稲田大学)
「久慈の琥珀だけに含まれる、新物質クジガンバロールとは」
平山 廉(早稲田大学)
「史上最大の翼竜は空を飛べたのか?」
30日(土曜)
宮田真也(城西大学)
「久慈層群玉川層の板鰓類化石について」
*マツコの部屋登場・城西大学 大石化石ギャラリーの宮田さん。
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恒例~夜の勉強会ですが、最終日には皆でマイクを握ったりします!
毎晩 20:00頃から22:00くらいまで(終わり不定⁉でも2時間でカット!)
⦿近隣エリアの中学生・高校生・大学生で、発掘の手伝いをしてみたい!
大学の先生・院生・学生や研究者の話を聴き、将来の志望・進路を考える参考にしたいと思う方はご連絡ください。
参加希望日、時間、勉強会で話を聴きたい日など、ご家族の了承をいただける学生さんが参加可能です。
なお、送迎等は、ありません。各自現地または会場集合となります。
発掘調査現場は、雨雪などの場合ぬかるみます。
ひたすら、泥や岩・砂などを注意しながら、選別確認する作業です。
汚れて構わない、靴・服装などご準備ください。
*ご希望の方は
mail : y.takarajima@gmail.com または FAX:0194-75-3621
北三陸認定ジオガイドクラブ 代表 島川 までご連絡ください。
(北三陸大地の恵み・ジオパーク推進連絡会・事務局内)
久慈琥珀博物館特別企画展開催時の~解説プレート
宝島社刊TJ Mookシリーズより
化石研究会 第148回 久慈公開例会~2017年10月(久慈市総合福祉センター)
*化石研究会(三島弘幸会長)
事務局:群馬県富岡市上黒岩
群馬県立自然史博物館内
化石研究会事務局