🎸 静かに響くギターの音|筋ジストロフィーと向き合うたかあきの『勝手にしやがれ』
🎸 静かに響くギターの音|筋ジストロフィーと向き合うたかあきの『勝手にしやがれ』
ギターの音は、ときに「生き方」そのものを映し出します。
今回ご紹介するのは、私の大切な生徒であり、
筋ジストロフィーと向き合いながらギターを弾き続ける たかあき の演奏です。
彼が選んだ曲は、沢田研二さんの名曲『勝手にしやがれ』。
軽快でおしゃれな曲ですが、彼が弾くと、どこか “言葉にできない想い” が宿ります。
その音には、彼が歩んできた時間と、これから紡いでいく物語が静かに流れています。
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【たかあきというギタリスト】
筋ジストロフィーは、筋肉が徐々に失われていく難病です。
思うように体が動かなくなる中で、ギターを弾くという行為は、普通の人が想像する以上に大変です。
それでも彼は、
• 「筋ジストロフィーを知ってほしい」
• 「自分の姿が誰かの希望になれば」
• 「音楽を続けたい」
そんな想いを胸に、ギターを弾き続けています。
彼は27歳のときに、私の教室でギターを始めました。
それからレッスンを続け、2022年には地域の仲間とバンドを結成。
毎日2時間の練習を積み重ね、その姿をYouTubeで発信し始めました。
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【『勝手にしやがれ』に挑んだ理由】
この曲を選んだのは、前回のライブで
「お客さんに喜んでもらえる曲をやりたい」
そう思って、バンドのみんなで話し合って決めた一曲だと伺っています。
彼は自分のことを多く語る人ではありません。
けれど、良いライブにするための質問は本当にたくさんしてくれます。
音作り、コードの押さえ方、リズム、ステージでの見せ方まで——。
その姿を見ていると、
“周りの人を笑顔にすることが、彼自身の喜びなんだ”
と、彼の人柄が自然と伝わってきます。
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【演奏の見どころ】
彼の演奏には、技術だけでは語れない“背景”があります。
それを私が説明するよりも、まずは彼自身が語っている動画を
見ていただくのが一番だと思っています。
まずご紹介したいのは、「準備と片付け編」 の動画です。
ギターを構える姿勢を整えるところから、彼の挑戦はすでに始まっています。
ストラップの調整、手の位置、体のバランス——
一つひとつの動作に、彼の工夫と努力が詰まっています。
次に見ていただきたいのが、
「斉藤和義『歩いて帰ろう』を筋ジス患者がガチで練習してみた」 の動画です。
ここでは、彼がどのように指の動きやストロークを工夫し、
“弾けない部分をどう乗り越えていくか” を丁寧に言語化しています。
この2本の動画を見ていただくと、
今回の『勝手にしやがれ』の演奏が、
どれほどの準備と工夫の上に成り立っているかが自然と伝わるはずです。
ぜひ、一度ご覧になってみてください。
【最後に】
音楽は、上手い下手だけでは語れないと私は思っています。
その人の人生や想い、痛みや希望——
そういったものが、必ず音に宿ると信じて、私は日々演奏を続けています。
たかあきの音にも、彼が歩んできた時間が静かに息づいています。
この演奏が、あなたの心にもそっと触れますように。