訃報を受けて
2026.03.03 01:41
昨日、ハガキを受け取りました。
差出人の欄には見慣れないお名前。
でも確実に重みのある雰囲気に、すぐに文章を読み進めます。
内容は82人目のプロ、中野行山先生が先日お亡くなりになったことを知らせるものでした。
行山先生には、生徒たちに盆栽鉢の作り方を教えていただいていました。
1年の感謝をお伝えするため昨年末にもお家に伺いました。
変わらぬ笑顔で冗談を交えなが私たちを笑顔にしてくださいます。
それが私がお会いすることができた最後の時間でした。
永遠ではないはずなのに、ずっといてくださるような気になっていた私。
いつもの工房から
「こんにちは」
と顔を出してくださるような。
盆栽鉢の体験を通して、行山先生に憧れ、盆栽鉢作家を目指した生徒もおりました。
その教え子は人間関係に悩み行山先生のもとに訪れた時、
「人生は修行。
辛い時こそ学びがあるんだよ。」
そんな風に、心配する眼差しと共に送ってくださったエール。
彼が今も踏ん張って通学ができているのは、行山先生の言葉があったからです。
私たちや生徒たちにも丁寧にお話してくださり、常に謙虚で、心優しい行山先生。
「こんなにしてもらってすみません」
と生徒が言うと
「私にはひ孫がおります。
いつか、もしかしたら、あなたたちにお世話になるかもしれない。
でもその時に、私がお礼を直接伝えることができないかもしれません。
だから。
先に恩返しをしているだけなんです。」
いつも、どんな時も心優しい行山先生。
心よりご冥福をお祈りいたします。