【COLUMN】愛を求めているのに孤独なひと
私たちはときどき
『愛されない人』が孤独なのだと思ってしまいます。
けれど本当は 愛を強く求めている人ほど孤独
になることがあります。
宝塚の舞台には、そのような
『美しい孤独』を背負った人物たちが登場します。
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私は宝塚歌劇が大大大好きで
ファン歴はかれこれ20年以上になります。
セッションでは宝塚のお話しが出ることも時折あり
一部のリピーターさまは私の宝塚愛をご存知です。
私はトルコ・イスタンブールに住んでいる為
いまは残念ながら宝塚観劇の機会はほぼありません。
だからこそ、一時帰国の際の観劇が楽しみなのですが
それだけでは収まらないのが宝塚ファンの実態。
ふとした瞬間、過去の思い出に浸りながら
宝塚で観劇したステージを心の中でそっと再現します。
そのようなとき、ある事実に気が付きました。
その事実とは・・
「愛を求めているのに孤独な人に私は魅かれる」です。
これはツインレイにもほんのりと繋がっているかも?
そこで『愛を求めているのに孤独な人』を綴ります。
宝塚公演ではありますが、どれも有名な作品ばかりです。
ご存知の方も多いかと思いますので
是非とも続きを読んで頂けると嬉しいです。
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演目:エリザベート
登場人物:オーストリア皇太子ルドルフ
ハプスブルク帝国の世継ぎとして生を受けるも
父帝フランツ・ヨーゼフ1世とは政治的思想が異なり
地下組織の活動家と懇意になったことがきっかけで
ルドルフは王位継承を剥奪されてしまいます。
母親である皇后エリザベートに
父子の亀裂や祖国への熱い思いを共有しようと試みますが
残酷にもエリザベートはそれを静かに拒絶します。
『母親の愛情と理解』という心の拠り所を失い
深く打ちひしがれたルドルフは
黄泉の帝王・トート閣下に操られるかのように
自身のこめかみに向けて銃の引き金を引きます。
演目:ファントム
登場人物:エリック
パリ・オペラ座の地下に潜みながら
天才的な音楽の才能を持つ
謎めいた仮面の男、エリック(ファントム)。
その醜い容貌ゆえ、幼い頃から人々に恐れられ
愛とは無縁に生きてきました。
舞台に立つ若き歌姫
クリスティーヌ・ダーエの歌声に魅せられたエリックは
彼女に音楽を教える「音楽の天使」として
密かにクリスティーヌの資質を導いていきます。
ですが、エリックが初めて知った『誰かを愛する心』は
彼の孤独な魂をより一層苦しめることになるのです。
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演目:ベルサイユのばら
登場人物:オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ
代々に亘りフランス王家の護衛軍隊を統率する
ジャルジェ伯爵家の令嬢であり男装の軍人。
男児に恵まれなかった父ジャルジェ将軍の後継者になるべく
幼い頃から男の子 / 男性のように育てられます。
護衛を任命された、当時のフランス王太子妃である
マリーアントワネットの恋人フェルゼンに想いを抱くも
「女性として生きる人生」を密かに封印することに。
王家を守り支える軍人の立場でありながら
パリ市民の飢えや不満を代弁するかの如く
フランス革命の象徴的存在へと変わっていくオスカル。
そしてバスティーユ陥落を目にした直後、銃弾に斃れます。
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誰にも理解されない孤独
愛されたいという願い、一瞬だけ触れ合える心
ルドルフは愛を求めながらも
皇太子という宿命の中で孤独に追い詰められていく人。
エリックは愛を知らずに生きてきたが故に
愛を求めるほど孤独が深くなる人。
オスカルは誰かを愛する心を持ちながらも
立場と使命と革命の中で孤独を背負う人。
三人とも、『愛がない人』ではなく
愛を強く求めているのに、孤独になってしまう人
なのです。
そしてこれは、回避傾向の男性レイとも
どこか重なる部分があるように感じます。
「本当は愛を求めている
でも近付くほど怖くなる、孤独になってしまう」
愛を知らず、愛とは無縁に生きてきた人ほど
愛を求めてしまうのかもしれません。
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