『眠りの迷児』
この作品の上演台本は、岸田理生の処女戯曲『眠る男』(1977年刊行)と劇団岸田事務所+楽天団で上演した『眠る男』(1986年版)をテキストとしています。
1997年当時、理生さんは 寺山修司さんの演劇実験室天井桟敷に在籍していました。理生さんが書いた処女戯曲は月刊演劇雑誌「新劇」に掲載されましたが、処女戯曲がいきなり「新劇」に掲載されるなんて! 普通はありえませんよね。理生さんへの注目度がそれだけ高かったということでしょう。
『眠る男』は「眠り」をテーマとした観念的で言葉が洪水のように溢れているイメージの戯曲ですが、映像にするにあたり、少しやさしいものになりました。「やさしい」は「優しい」と「易しい」という意味を含んでいます。「易しい」は説明不要だと思いますが、「優しい」に関して参考にした戯曲をあげてみます。例えば理生さんの戯曲には「母」は否定するものとして描かれている場合が多いのですが、後期の『リア』では「血の母」という娘の救済の存在として登場します。『ソラ ハヌル ランギット』では「少女」が囚人を解放し自然の中へ誘う存在として登場しています。それらのイメージを感じ取っていただければ幸いです。
今年のリオフェスで映像配信が4回目となりました。2022年『二人ぼっち2』、2023年『大正四谷怪談』、2024年『恋わずらい』の3作品もあわせて配信しました。
ユニットR 映像作品「眠りの迷児」
テキスト◎岸田 理生『眠る男』 脚本・演出◎諏訪部 仁
リオフェス2025参加作品
期日/2025年5月28日〜9月14日
会場/ネット配信 youtube(限定配信)
料金/無料
出演◎尾山 道郎 雛 涼子 佐藤 和加子 渡辺 公美子 西澤 香夏 五木田 美空 諏訪部 仁
音楽◎白庄司 孝
制作◎ユニットR
共催◎理生さんを偲ぶ会 岸田理生アバンギャルドフェスティバル実行委員会
協力◎吉嗣 敬介 片桐 久文 プロダクション・タンク IN/OUT ソラカメ 劇団DA•M プロトシアター