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3月15日 主日礼拝

2026.03.16 07:42

3月15日 主日礼拝

礼拝説教

伊藤大輔牧師


使徒言行録 23章12〜22節

エルサレムでパウロを亡き者にしようと企む者たち。

最高法院の人々。

これに加えパウロの命を奪うまで一切の飲み食いをしないと誓う人々。

命を懸けて実行を決意する。

権力も実行力もそろった。

パウロの命が奪われる確率は非常に高く、ほぼ決定している。

ところがパウロの甥がこのことを聞きつけ、パウロに告げる。

パウロから百人隊長、千人隊長と話が伝わりパウロの命は守られる。

この物語は私たちに何を伝えているのか。

1960年、アメリカの気象学者、ローレンツは天気予報の制度を上げる研究をしていた。

自然界にあるものを数値化しコンピューターに読み込ませ、得られたデータから気象を予想する。

そのための計算を行っていた。

ある結論が得られた時、検算のためにもう一度、コンピューターにデータを読み込ませた。

ただ、今回は計算速度を早めるために小数点以下、四の位までを省略した。

なんの影響も出ないはずの省略だった。

ところが先程とはまったく異なる結果をコンピューターは出してきた。

ローレンツは当初、計算機が壊れたものと思い込んだ。

ところがコンピュータは壊れてはおらず、何度やっても同じ答えになっている。

晴れと嵐の違い、それはわずかな違いによって決定される。

ブラジルの蝶の羽ばたきがメキシコ湾でトルネードを引き起こす。

バタフライ効果、カオスが発見された。

その後、この「カオス論」わずかな違いがまったく異なる世界を引き出す、という研究は至るところで行われ同様の結果を得ている。

世界はわずかな違いでまったく別のものになる。

それが21世紀の科学となっている。

2000年前のエルサレム。

国家権力がパウロの命を狙っている。

防ぎようもない綿密な計画。

実行されてしかるべきものだった。

ところが一人の若者の行動がこれをひっくり返す。

世界で戦争が起きる。

大きな力が世界を席巻している。

無力で、小さな私には何もできないと思ってる。

21世紀の科学、聖書の物語

そこで告げられていることは同じこと。

世界を変えるのに大きな力は必要ない。

小さな力。

バタフライの羽ばたきで充分。

私が他者と同じことをしていれば世界はこのままの状態で収束をしていく。

私が私の仕事をする。

私にしかできない仕事をする。

蝶の羽ばたき。

それで世界は変わる。