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あいん's Cafe

正しい百マス練習法 vs 我が家流

2019.03.10 10:31

★ぱぱにっき

小学生における算数能力には、「計算力」「応用力」の二つがあります。

まず、四則演算のルールが理解できないと解く事すらできません。簡単な問題ならルールさえちゃんと理解できたら、ゆっくりやればできます。しかし、試験のように制限時間が設けられていたり、沢山の問題を解かされたりしたら、子どもミスして当たり前です。

「計算力」とは、ミスの低さと計算の速さのチカラなのです。

テニスラケットでボールの打ち方を教わってわかったところで練習しないと、ボールを相手側のコートに意図したとおりに返すことができません。速いボールにも対応できません。練習は数をこなすことです。

「試験=試合」です。

試合の勝敗を決めるのは打ち方の知識より、練習量による熟練度です。
絶対的な「計算力」によって試験の成績が決まります。

そう言った意味で百マス計算は、子どもの算数練習素材としては最適なツールの一つと言えます。僕、今でこそ百マス計算と誰もが知る言葉として広まっていますが、僕が小学生ごろだった頃の40年前は、そのような言い方も知りませんでしたが、当時からこの練習法は普通にやっていました。ちなみに、百マス計算は、日本では昭和40年代頃に岸本裕史の担当するクラスの児童の発想により生まれ、昭和60年代に「百ます計算」と名づけられたと言われていて、その弟子らである陰山氏によって普及され広まったとされております。

もしかすると、上記よりも前に自前で作ってやっていた先人もたくさんいたかも知りません。しかし、僕には誰が作ったのかは僕にとっては重要ではありません。

その効果と練習法が僕にとっては意味を成します。

僕が子どもの時にやっていた方法は単純に先生の計算宿題を楽にするがためのものでして、当時習っていた過程の計算問題をノートに100個作ってそれを解いて持っていくだけのものでした。

問題と答えを100個も書くのも面倒くさかったですが、問題を考え出すことも相当面倒な作業でしたので、横縦10個ずつの数字で誤魔化しただけの手抜き宿題用でしたが、陰山氏の「百ます計算」を読み、正しい使い方をすれば「計算力」を鍛える強力なツールに成り得ると思いました。陰山+独自方法を足して、娘にもやらせていくつもりです。独自方法というのは、娘の発達状況を見極めながら、娘に最適な方法としてカスタマイズしていくことです。

なので、その前に基本的な陰山氏の「百ます計算」のやり方をここでまとめてみることにしました。ちなみに、以下の方法はすでに我が家流に少しアレンジしています。

本家の陰山方式は、グーグルで「百ます計算+陰山方式」で検索してみてください。

やり方1.

百マスの答えを書くため11x11のマスを作成し、最初のマスに演算子(+-x÷)を記入します。最上行と最左列に数字を埋めていきます、埋める数字はやり方5を参照します。

やり方2.

娘の実力を見計らって、必ず百マスに拘らないようにします。最初は25マスか50マスでもいいでしょう。その目安は、ちょうど集中が切れるかどうかのギリギリの問題数でいいと思います。マスの数は最初にやって10分前後で終われるくらいの量に調整します。百マスだけで疲れきってしまうと意味がありません、百マスはあくまでも集中力を高める練習素材です。

やり方3.

最初にやって10分前後で終わったその問題を次の日にもやらせます。普通にできたから次のレベルの問題にしません。同じ問題を解かせます。毎日行い3日~14日くらいは続けさせましょう。陰山式では14日は同じ問題を続けなさいとなっていますが、子どもの能力を見誤ってあまりにもレベルが低すぎた問題を出した場合、3日以内で見極めて軌道修正する意味で、続ける日に幅を持たせています、柔軟に対処しますが、基本、最初のスピードより半分以下になるか、3分未満で終わるレベルになるまで同じ問題を続けさせます。本家では2分未満を目指すようにとなっています。

やり方4.

解き終わった百マスは必ず採点して間違った箇所や正解率、それと何より掛かった時間を書き込みます。次の日に同じ問題を解かせた時も同じです。それで間違った箇所を比較(同じ箇所かばらばらか)、掛かった時間の遷移などを把握して、わかりやすくグラフ化して子どもと一緒に自分の現在の能力値と自分の能力値の遷移(努力の成果)を認識させます。子どものやり方に何かクセがある可能性もあるので、親は計算結果の評価だけでなく、子どもが問題を解く過程もよく観察する必要があります。

やり方5.

問題はレベル毎に用意しておきます。足し算を例にします。

のようにいくつかのレベルを用意し、子どもの実力を見極めながら練習を行わせていく。

やり方6.

ここからはオプション的なことではありますが、できれば守らせたいのです。集中力を高めたいがため、時間を競うゲーム形式で行わせたい、スタートというまで手は動かせない、ただし、スタートと号令する数秒前に問題を表返してみせて、目で数問くらい暗算して時間を稼げるように気づかせる。まあ、ズルかもしれませんが、そういうことに自分で気がつくかどうかと、ちょっと得した気持ちを味あわせて、問題にのめりこむ(集中する)効果が期待します。後、本家ではタイムの進行を告知しながら全力で取り組むようにとなっていますが、子どもの性格によりきりです。焦りが程よい緊張として効果を成す子と、焦りでパニックってしまう子もいます。焦ってパニックってしまう子には焦らせて集中力を高める方法より、常に平常心をキープさせる訓練が必要です。

やり方7.

百マス計算の発展形計算ドリルに挑戦させる。百マス計算と一言で言っても、切りが無いほどいろいろな応用法があると思います。娘の能力にあわせてスペシャル問題を作ってやらせようと思います。

やり方8.

百マス計算はあくまでも、勉強前の準備体操みたいなものであることを忘れず。百マス計算で勉強が終わるのではなく、本勉強を始める前のツールとして利用することです。まあ、ざっとこんなもんでしょうかね。当たり前っちゃ、当たり前的なことでしょうけどね。

それでは、また次回にお会いしましょう。