SAMURAI BLUE、キリンワールドチャレンジ2026メンバー28名発表 冨安・伊藤が復帰、塩貝が初招集
日本サッカー協会は3月19日、キリンワールドチャレンジ2026に臨むSAMURAI BLUE(日本代表)のメンバー28名を発表した。今遠征では3月28日にハムデン・パーク(スコットランド)、31日にウェンブリー・スタジアム(イングランド)でそれぞれアウェイ戦に臨む。
山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、ワールドカップのグループステージでヨーロッパ勢と同組となる日本にとって、このタイミングで伝統ある両国と対戦できる意義を強調した。世界中の予選スケジュールを長年にわたって俯瞰しながら実現させたマッチメイクであり、シーズン終盤の重圧を抱える選手たちが力を存分に発揮できる環境を整えたいとも語った。
森保一監督は今回の活動をワールドカップ本大会へ向けた強化の集大成と位置づけ、単なる準備試合ではなく一戦必勝の姿勢でタフに戦い抜くことを明言した。招集人数が通常のベンチ入り枠を超える28名となったのは、バックアップ2名の追加に加え、11月から間隔の空いた活動の中でより多くの選手とチームコンセプトを共有し、積み上げを図るためだと説明した。
選手選考では復帰組と初招集の塩貝が注目を集めた。長期離脱を経て戦列に戻った冨安健洋(アヤックス)と伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)が名を連ね、森保監督はともにワールドカップの舞台で戦えるポテンシャルを持つと評価した上で、本大会へ向けたコンディション向上とチームコンセプトの再確認を期待した。初招集の塩貝健人(VfLヴォルフスブルク)については、オランダ時代から評価していたとした上で、5大リーグという高い舞台に挑む姿勢を称え、1パーセントでも勝利の可能性を高めるための選択肢として招集したと語った。
一方、遠藤航、守田英正、久保建英らの主力はメンバーから外れた。守田については鎌田大地、佐野海舟、田中碧、藤田譲瑠チマといった5大リーグで活躍する選手たちとのポジション競争のバランスを考慮した結果であり、その戦術理解度と実力は引き続き高く評価していると明かした。また、SCフライブルクでレギュラーに定着した鈴木唯人については、攻守両面でインテンシティの高いパフォーマンスを続けていると評価し、攻撃の起点かつフィニッシャーとしての活躍に期待を示した。
対戦相手について森保監督は、イングランドをオールコートプレスで相手に圧力をかけるチーム、スコットランドを強固なブロックからカウンターを狙うチームとそれぞれ分析している。戦術的に対照的な両チームとの連戦が最高の準備になると述べ、選手たちにワールドカップ基準のインテンシティとクオリティを肌で感じさせることを目標に掲げた。
キャプテンは未定のまま今遠征に入るが、森保監督は特定の選手にリーダーシップを集約させるのではなく、全員がキャプテンとしての自覚を持ち、ピッチ内外で仲間のために正しい姿勢を示すことを求めている。「目の前の1戦に全力を尽くすのみ」と言い切り、世界一を共に目指すファミリーとしてファンやメディアへの共闘を呼びかけて会見を締めくくった。